アリスソフトといえば、かつては二大エロゲーメーカーの一角を担っていたものである。 いま、どういう評価を受けているのかは知らないが。 エルフが職人芸的なCGで評価されていたのとは対照的に、アリスソフトはエロは薄くても遊べるエロゲーを創ることで定評があった。 パソコン通信で培った古い同人のノリも人気の秘訣だったのかな。 私もよくプレイしたものである。 ところが、Windows95が普及した頃から事情が変わった。 ハードディスクの容量が大きくなり、解像度や色数が増えたことで、簡単にエロゲーが作れるようになったのである。 それこそ原画を描けるヤツを見つけてくれば、エロいだけのエロゲーはいくらでも作れるようになった。 もうエロを得るためにメンド臭いゲームをやる必要はなくなったのだ。 そんな中でも遊べるゲームを作り続けたアリスソフトを支持する連中ももちろん存在した。 しかし、私はそうじゃなかったな。 どんだけ自分らのゲーム作りに自信持っとんねん、いい加減にしろ!と私は思ったものである。 たいしたエロもなしに、つまらんゲームやっとれるか!とね。 私自身がコンシューマーに傾倒していたからかな。 私がアリスソフトを代表するランスシリーズをプレイしたのは、『鬼畜王ランス』が最後だった。 ところがところが、また事情が変わった。 コンシューマーでゲームが全然発売されなくなったのである。 いま遊ぶゲーム無いじゃん。 昔はあれほど発売されていた、そんなに面白くはないけど暇つぶしにはなる平凡なゲームがないんだよ。 もう『ランス9 ヘルマン革命』でもやるしかなかったんだ。 メンド臭いから以下は書きたいことだけ書く。 やってみたら意外とクオリティ高かった。 程々に味方が死につつもギリギリクリア出来るぐらいのバランス取り。 「回避」とか「受け流し」とか運の要素が大きく効いている割に、ちゃんとバランスとれてる。 パラメーターがあんまり伸びないから、状況が想定しやすいのかな? ストーリーも本筋の革命は割と読めるし、ランスのおふざけも嫌いじゃない。 女の子とHしたくて世界を駆け巡っているうちに、結果的に人間世界から戦争を無くしてしまう、という大きな流れも悪くはないだろう。 最初にコマンドを選んだときに説明が出てくるあたり、コンシューマー的な気配りも出来ている。 これなら十分戦力になるな。 いやもう戦力にカウントせざるを得ないか。 いま辛うじて生き残ってるギャル系のRPGなんかと比べて、こっちが劣るって事はないぞ、どう見ても。 まあ、もっとも3年に一度ぐらいしか発売されないから、当分あてにはならないが。 |