GamePassの100円3ヶ月が終了する前に、小さいゲームを出来るだけたくさんクリアしてやろうと思っていた。 実際には他も立て込んでいて、あんまり出来なかったのだが。 終了間際に駆け込みでプレイした2作、それぞれにちょっと問題は感じている。 一つは『DONUT COUNTY』。 Steamで過去にはウィッシュリストに入れていたこともあったから、ちょっとやってみたかったゲームである。 内容的には「塊魂」に近い。 穴に物を落としていくと少しずつ穴が拡がっていって、最終的にはステージの全ての物を落とすことが出来る。 まあ、ゲームとしてはどうって事ない。 ゲームの合間に入れてある、身勝手なアライグマと主人公や村人達とのやりとりがなんとなく可笑しい、というだけ。 いかにも低価格なインディーズ物という感じで悪くはなかった。 セールで500円ぐらいになれば、買っても後悔はしないだろう、という程度の満足感はある。 しかし、こういう小さいゲームはGamePassと相性が悪いよね。 一回プレイしたら、絶対もう買わないから。 本来は、ずっと対戦し続けるような大作ソフトの「全部遊べる体験版」であった方がいいはず、GamePassは。 ユーザー側からすると、有り難いけどね。 もう小さいゲームを買わなくていいから。 私はもう買わないよ。 分かっていたことではあるけれども、改めてGamepassは小さいゲームの価値を破壊する驚異のシステムになりつつあることを確認出来たわけである。 もう一つのゲームは『レインパレード』。 発売初日からGamePassに登場したのでなんとなくやってみた。 実はこのゲームは酷く問題だと私は思っている。 これは、幼い雨雲が人間に悪戯をするステージクリア型のゲームである。 年寄りが孫におとぎ話を聞かせる、という体裁でゲームは進んでいく。 コンセプトは悪くなさそうな気がした、最初は。 ただし作りは雑、というかクオリティが低いと言わざるを得ない。 年寄りと孫のやりとりも全く面白味がなく、「ほのぼの感」を狙っているのかどうかすらよく分からないレベル。 ほのぼの感を狙っているなら、火事を起こしたり、クマに羊を喰わせたりするのはやり過ぎだろうしな。 私にはこのゲームの狙いがよく分からなかった。 最近のインディーズの水準からすると、出来はあんまり良くないんじゃないかな。 が、しかし。 難易度はメチャメチャ低いのである。 だからまあ、プレイできないことはない。 Steamで1650円で売られている物がタダ同然で遊べるとなれば、一応プレイしておこう、と思う人が多いのではないか。 クリア出来ないよりはクリア出来た方が嬉しいので、ある程度プレイしてしまう人もいるだろう。 そうなると、低予算で儲けることが可能になるんだよ。 作りの雑なゲームでも、SteamとGamePassに同時リリースして、お得感で大量にダウンロードさせれば、積算のプレイタイムを稼ぐことが出来るはず。 GamePassの報酬はプレイタイムに応じて増えるらしいからね。 報酬システムが固まっていれば、それを攻略しようとする連中も現れるわけだ。 これは問題ですよ。 サブスクなら面白くなくてもイイってわけじゃない。 こっちの時間は有限なんだから。 つまらないゲームを排除する仕組みも必要だ。 早いところ、GamePassに評価システムを構築しないと。 今のところほとんど機能してなさそうなんだ、これが。 今はユーザーとコンテンツを増やすことが優先だから、うるさいことは言わないでおこうと思っているのかもしれないが、マイクロソフトは。 |