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私は北欧神話について、ほとんど何も知らない。 特に興味もない。 神なのに結婚したり子供を設けたり、人間みたいな神様らしい、という程度の理解である。 オーディンがどんな神なのか知らないし、ラグナロクについては検索してさっき知ったぐらいである。 ところで、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の話をこれから書く。 今回PS+Exに加入したのは別の作品が目当てだったのだが、当てが外れてしぶしぶプレイし始めたのがこのゲーム。 特にやりたかったわけではない。 前作をプレイした記憶がうっすらとあったので、やってみただけである。 しかしこれは参った。 プレイタイムのほとんどがカットシーンと会話しながらの移動。 戦闘と謎解きは全体の2割ぐらいかな。 8割はストーリーを見させられることになる。 ゲーム部分のクオリティの高さは認めるが、ストーリーを楽しめるかどうかが最終的な印象を左右すると言わざるを得ない。 そして、全然面白くなかった。 基本的な問題は悪役がはっきりしないことだったと思う。 神々の戦争に親離れ子離れを絡めたストーリーなのだが、親子どっちにも感情移入できないんだよね、 主神オーディンが悪い奴なのかどうか、よく分からないから。 ラスト3時間ぐらいになるまで何も悪いことをしないから、親子が言っていることのどっちが正しいのか、判断できないの。 頑固おやじと軽率な息子の親子喧嘩を見せられているだけに感じられるのである。 これがまた長い。 メインストーリーだけで十数時間はたっぷり観させられちゃう。 これにはホントに参った。 面白かったのは最後の3時間だけだったな。 はよ終われ、はよ終われ、とひたすら願い続けるプレイだった。 もう祈るの方のプレイだね、これは。 映画だったら2時間で終わるから悪役がはっきりしなくてもいいのかもしれないが、ゲームでこれは良くないんじゃないかな。 創り手は、はっきりさせない方が高尚な芸術作品を作っているような気がするんだろうけどね。 十数時間も宙ぶらりんな状態ではアカンすよ。 最終的には、狼が可愛かった、という印象しか残っていない、良い面では。 |