また買ってしまった、『流星のロックマン2』。 もういい加減マンネリしているのは確かなのだが、それでもやらずにはいられない。 「ロックマンエグゼ」から続くこの強引な世界設定が私は大好きなのである。 しかしながら、今回はさすがに目新しさはなかった。 引きこもり主人公の口元もへの字から逆への字に変わって、ただのイケメンになってしまったな。 ごくごく普通だ。 ツンデレ委員長がやけに目立っているあたり、これもありきたりな感じがする。 ちょっとがっかりした。 ただ、そもそも電波体という設定はやっぱり凄いな。 常識を備えた人間では思いつくはずがない。 あり得ないもん。 「エグゼ」と「流星」を比較して考えていたんだけど、やっぱり電波はないわ。 人間がネットワークの世界に入るってのは、そんなに突拍子もないアイディアじゃない。 1982年に公開された『トロン』っていう映画があって、すでに人間がコンピュータの中に入っていた。 日本ではPC8001が発売されたばかりで、ネットワークという言葉は一般には知られておらず、音響カプラで一対一の通信を行っていた時代のことである コンピュータあるいはプログラムってのは人間の仕事を肩代わりするから、擬人的なイメージを持ちやすいんだろうな。 そこへいくと、電波って単体ではなんにも出来ないからね。 振幅変調か周波数変調された波が拡散してるだけ。 仕事してるのはチューナーの方だな。 にもかかわらず、電波に人格を見いだすってのはちょっと尋常じゃない。 普通あり得るかな? 今書いていて思いついたけど、ひょっとすると無線LANから発想したのかもしれない。 知識のない人なら、電波もネットワークの一部にみえる。 電波もプログラムもおんなじジャン!ってひらめいちゃったのかな。 いきなり電波に人格を見いだすのはちょっと無理だろー。 というか、ある程度の常識を持った人間にはこんなストーリーは思いつくはずがない。 ネットワークを電波に置き換えたことによるメリットはあるんだ。 「エグゼ」の時はネットワーク界と物理世界を分けて設定しなければならなかったが、「流星」では同じ画面上で扱える。 おかげで、エグゼのシステムをそっくりそのまま取り込みつつ、物語は作りやすくなった。 確かにこれを思いついた人は凄い。 こういうあり得ないことを平然と書けるのは、やっぱりプロだからだろうな。 恥も外聞もない。 書かなきゃならないんだよ。 私は「流星」シリーズにはどうも違和感があるんだけど、やっぱりこのシリーズからは目が離せないような気はしている。 凄いよ、この世界観。 次回は宇宙を漂いまくる予感。 |