ラビッツランド、Wii Sports Club

ハードと共に死す 2018_02_25

 

なぜ任天堂は野球ゲームを発売しないのか。
『Wii Sports Club』のベースボールは相当よく出来た野球ゲームだと私は思っているのだが。
あれに「ファミスタ」のデータを加えてやるだけでも、かなり遊べるはず。
NSがソフト日照りに直面している上に、もうすぐ野球シーズンが到来するから、いま一番いいタイミングじゃん。
コナミもナムコも野球ゲームを発売しないなら、任天堂が自分で出せばいいのに、と私は思うのである。
しかし、ちょっと考えを改めさせられる経験をした。
ジャイロのみを使ったスポーツゲームは当分出すべきではないのかもしれない。

思いがけない発見があったのは『ラビッツランド』でのこと。
『マリオ+ラビッツ』を遊び終えてから、もっとラビッツを知りたいと思ったんだ。
ラビッツはなかなか魅力的だったのである。
もっとも『ラビッツランド』はたわいもないパーティーゲームだった。
「マリオパーティー」をラビッツに置き換えたような感じ。
プレイする事への動機付けがラビッツならご褒美もラビッツ、といった構成になっており、全く知られていない日本で売れるはずはないだろ、なんで発売したんだ?というぐらいの作品だった。

しかし、個々のミニゲームが極端に悪いわけじゃない。
まあ遊べなくはないよ。
それでも、全くやる気にならなかった、私は。
そこで気付いたのである。
もはやジャイロを使ったり、タッチペンを使ったりする事にワクワクを感じない事に。
WiiUが死んだ時点で、WiiUの機能を活かしたゲームも死んじゃうんだよね。

振り返ってみると、『Wii Sports Club』も死んでたのかも。
Wiiが死んだ時点で。
Wiiリモコンが新鮮味を失った時点で、というべきかもしれないが。
あれだけWiiで売れて、評判も良かった作品の後継的位置づけだったにもかかわらず、不思議なほど売れなかったからな。
死んでるWiiを引っぱって失敗したと考えるのが妥当なのかも。
任天堂がそう分析しているのだとすれば、ジャイロのみに依存したようなゲームは当分出せないとの判断も頷ける。

だからこそ、このタイミングで「Nintendo Labo」が出てきたのかな。
ジャイロじゃなくて、IRカメラを推してきた。
新しい事じゃないとワクワクさせられないってことなんだろう。
NSが発表されたときはIRカメラの使い方が全く想像できなかったが、いま「Nintendo Labo」のPVを見せられたらちょっとワクワクするもんな。
とすれば、何か新しい要素が加わらない限り、『Wii Sports Club』のベースボールみたいな野球ゲームが任天堂から発売される事は当分ない、という結論になってしまう。


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