なぜ任天堂は野球ゲームを発売しないのか。 『Wii Sports Club』のベースボールは相当よく出来た野球ゲームだと私は思っているのだが。 あれに「ファミスタ」のデータを加えてやるだけでも、かなり遊べるはず。 NSがソフト日照りに直面している上に、もうすぐ野球シーズンが到来するから、いま一番いいタイミングじゃん。 コナミもナムコも野球ゲームを発売しないなら、任天堂が自分で出せばいいのに、と私は思うのである。 しかし、ちょっと考えを改めさせられる経験をした。 ジャイロのみを使ったスポーツゲームは当分出すべきではないのかもしれない。 思いがけない発見があったのは『ラビッツランド』でのこと。 『マリオ+ラビッツ』を遊び終えてから、もっとラビッツを知りたいと思ったんだ。 ラビッツはなかなか魅力的だったのである。 もっとも『ラビッツランド』はたわいもないパーティーゲームだった。 「マリオパーティー」をラビッツに置き換えたような感じ。 プレイする事への動機付けがラビッツならご褒美もラビッツ、といった構成になっており、全く知られていない日本で売れるはずはないだろ、なんで発売したんだ?というぐらいの作品だった。 しかし、個々のミニゲームが極端に悪いわけじゃない。 まあ遊べなくはないよ。 それでも、全くやる気にならなかった、私は。 そこで気付いたのである。 もはやジャイロを使ったり、タッチペンを使ったりする事にワクワクを感じない事に。 WiiUが死んだ時点で、WiiUの機能を活かしたゲームも死んじゃうんだよね。 振り返ってみると、『Wii Sports Club』も死んでたのかも。 Wiiが死んだ時点で。 Wiiリモコンが新鮮味を失った時点で、というべきかもしれないが。 あれだけWiiで売れて、評判も良かった作品の後継的位置づけだったにもかかわらず、不思議なほど売れなかったからな。 死んでるWiiを引っぱって失敗したと考えるのが妥当なのかも。 任天堂がそう分析しているのだとすれば、ジャイロのみに依存したようなゲームは当分出せないとの判断も頷ける。 だからこそ、このタイミングで「Nintendo Labo」が出てきたのかな。 ジャイロじゃなくて、IRカメラを推してきた。 新しい事じゃないとワクワクさせられないってことなんだろう。 NSが発表されたときはIRカメラの使い方が全く想像できなかったが、いま「Nintendo Labo」のPVを見せられたらちょっとワクワクするもんな。 とすれば、何か新しい要素が加わらない限り、『Wii Sports Club』のベースボールみたいな野球ゲームが任天堂から発売される事は当分ない、という結論になってしまう。 |