PSPを買うつもりなど全くなかった。 あれは時代が求めるコンセプトと食い違っている。 要らない子だと思っていた。 しかし、PSPには役割があるかもしれないな。 PSPが登場した時には考えもしなかった役割が、である。 ちょっとした事情で、酷くストレスが溜まる日があった。 これはあかん、何か散財しないと精神が保たない!と思った。 その日がたまたま9/20で、更にたまたまヨドバシ.comを見たら、新型PSPの在庫があったのである。 全くもって不可抗力だった。 新型PSPを手にしてみると、こいつはすごいマシンだな、という感じがする。 持っていることが嬉しいマシンだ。 DSLなんかとは持った感じが違うな。 電源を入れても意外なほどキビキビとした反応に、ますますこの新型PSPに惹かれていく自分を感じていた。 もっとも、メニュー画面の機能一覧を見ると、PSPというマシンが携帯電話と見事なほどにバッティングしている事に気付く。 音楽、ワンセグ、動画、写真、webブラウザなんか、わざわざPSPでやる人は少ないんじゃないか。 如何にゲームで勝っていてもまだ大きすぎるし、携帯電話は必ず携帯する必要があるからな。(私は持ってないけど) 結局UMDで映画を観る、というところに足を引っ張られて、携帯ゲーム機としては長大すぎるマシンになっているんだろう。 ところで、話は変わるが、私はダラダラしたRPGがやりたい。 たいした事はしていないのに、何となくプレイしたような気になる今風のRPGもたまにはやりたいのだ。 そういうのが一番多いのは間違いなくPS2なのだが、一つ困ったことがある。 もはやPS2でゲームなどしたくない。 PS2、というだけでもう苔むしている感じ。 わざわざテレビの前でやる気にはなれない。 ところが更に困ったことに、次世代機といわれるマシンにはまだほとんどダラダラRPGが無いのである。 PS3とWiiにはほぼゼロ. 360には少しあるけど、もう既にプレイし終えてしまった。 次世代機用ゲームの開発費が高騰していることもあり、ほとんど日本でしか売れないダラダラRPGの数が増えてくるには相当時間がかかるかもしれない。 かといってDSはどうかというと、映像面が弱いこともあって割としっかりプレイさせるものが多いんだよな。 喜びの担保の仕方が違う。 これは困ったことだな、と思ってPSPのラインナップを調べてみると、驚くほどダラダラRPGが豊富だった。 ビックリしたな。 ほとんどがPS1やPS2の移植だけど、これは案外イイかもしれない。 PS2だともうやる気になれないけど、PSPならまだ新鮮味があってプレイする気になる。 携帯ゲーム機のコンセプトとして、PSPが間違っているという考えを翻すつもりはないけど、PSPにはPSPの役割があるかもしれない。 それはPS2と次世代の間を埋める役割である。 Wiiでは映像的な進歩がないから変わり映えがしないし、PS3が普及するにはまだ時間がかかるだろう。 これから1〜2年、PSPの重要性は私の中で高まってきそうな気がしている。 |