PS2発売を前にして思うこと2 2000_03_04
PS2発売を前にして思うこと2 2000_03_04
もう3月4日である。(午前0時50分)
もはやPS2発売前と言えないかもしれないが、とりあえず一番早い所でも、
7時から販売ということなので、まあ良しとしていただきたい。
インターネット情報によると、すでに相当な人数が並び始めているらしいが、
とりあえず私は今回見送ることにした。
なんというか、PS2の事を考えると暗澹とした気持ちになるからだ。
私の愛するゲームの世界が終わってしまいそうな気がする。
たまたまなのだが、今日秋葉原でPS2のデモを見た。
私はPS2を否定する要素が欲しかった。
思った通りというか、思いの外というべきか、リッジレーサーでさえ『凄い』
という印象を与えなかったのが嬉しかった。
ましてや、「ストリートファイターEX3」なんかは、最近の流れからして、
ハードウェアを引っ張る牽引車にはなるまい。
みんなゲームは買わないで、DVDばっかりに使うのさ。
まだまだDCに付け入る隙はあるぞ、なんて無理矢理思ってみたが、やはり
周囲の盛り上がりを前にしては、いささか自信を失ってしまいそうだ。
さて、あまりに気が滅入るので、PS2について興味深い別の問題について
考えてみた。
『いったい初期出荷量はどれくらいなのか?』という問題についてである。
DCもスタートの生産トラブルがなかったら、もう少し状況は変わっていた
かもしれない。(物事には、『ブレイクポイント』とでもいうべきモノがあ
るのだ。そのうちコラムで)
更にいえば、私の身の回りにいる『並んでまでは買いたくない』という層に
どれだけ商品が流れるのか、という直接的な問題でもある。
私の見解をいえば、おそらく100万台は出ないだろう、と思う。
PS2の心臓部に当たる「エモーションエンジン」と名付けられたオリジナ
ルCPUの生産は、そう容易くないと予想するからだ。(よほど歩留まりが
あがらないことにはペイしまい)
また、非常に高価なRDRAMをスポットで買うことは出来ないだろうから、どう
しても東芝の生産力頼みになるはず。
果たして東芝にそれだけの力があるか、という点にも疑問が残る。
しかしながら一方で、発売日を決定するにあたって、その辺は当然ソニーだ
って考えるに決まっているだろう、というのも説得力があるような気がする
のだ。
私は、今日も秋葉原でもぶらついてみようかな、なんて思い始めている。