NS唯一の大作RPGをプレイしていない事にしようと思ったその日、私はもう一つの情報に接していた。 PS+の3ヶ月利用権がなんと500円だという。 5日間だけの特別キャンペーンだった。 PS4でネット対戦をやるつもりはないが、フリープレイだけでもかなりお得なのではないか。 だって、フリープレイの切り替え日と契約日がずれてるから、実質4ヶ月分のゲームがダウンロード出来てしまうのだ。 ひと月あたり125円だよ。 仮に遊ばないとしても、私はこのお得情報を見逃す事は出来なかった。 だって、私は得をするのが大好きだから。 ゲームの中でも特にテレビゲームを私が愛好しているのも、私が得大好き人間だからに相違ないのである。 もっとも、ネットで検索した真偽不明の情報によると、この手のキャンペーン中はフリープレイで提供されるゲームの質(市場価値)が落ちるそうだが。 それでも5月のラインナップには『SHERLOCK HOLMES -the Devils Daughter-』が入っていた。 一見したところ、ちゃんとした大作っぽい。 やるゲームがないなら、やってみてもいいかなと思える作品だった。 少なくとも見かけは。 やってみたら、なるほど、と思った。 フリープレイに堕ちるわけだ。 ホームズを無理矢理ゲームに落とし込んでいるのだが、まるで芸がない。 場当たり的にミニゲームを作っていて、全く創意工夫が見られないのだ。 しかもそのミニゲームは全てスキップできるように作られており、作り手の方でも面白くないだろうと思っている様子が窺える。 ゲーム中で描いているホームズ像も、特に魅力は感じられないな。 ここ数年だけでも、ロバート・ダウニー・Jrやベネディクト・カンバーバッチなんかが演じる個性的なホームズをたくさん見てきてるから、比較すると酷くつまらない。 一方で、お金はそれなりにかかってそう。 フォトリアルなキャラデザインに、そこそこ頑張ったロンドンの街並み。 これはインディーズレベルではない。 しかも、無理矢理ミニゲームを作っているが故に、それぞれに独立した開発が必要になりそうな印象はあった。 つまらないけど、かえって開発費はかかるだろう。 でも売れたという話は聞いた事がない。 如何にもsteamで90%引きでセールされていそうな感じがした。 開発費を少しでも回収するために。 しかし、90%引きでも、4980円の1掛で498円だよ。 PS+だと実質125円。 価格破壊しすぎだよ。 いくらなんでも、それは。 全然遊べないわけじゃないからね。 ミニゲーム全部スキップしても498円なら、まあ納得できる。 私も最後までやりましたよ、ちゃんと。 これで125円かと思うと、PS+の価格破壊力に恐怖すら感じる。 そりゃ、PS4のゲームが売れなくなるわけだ。 |