SHERLOCK HOLMES -the Devils Daughter-

価格破壊 2018_06_15

 

NS唯一の大作RPGをプレイしていない事にしようと思ったその日、私はもう一つの情報に接していた。
PS+の3ヶ月利用権がなんと500円だという。
5日間だけの特別キャンペーンだった。
PS4でネット対戦をやるつもりはないが、フリープレイだけでもかなりお得なのではないか。
だって、フリープレイの切り替え日と契約日がずれてるから、実質4ヶ月分のゲームがダウンロード出来てしまうのだ。
ひと月あたり125円だよ。
仮に遊ばないとしても、私はこのお得情報を見逃す事は出来なかった。
だって、私は得をするのが大好きだから。
ゲームの中でも特にテレビゲームを私が愛好しているのも、私が得大好き人間だからに相違ないのである。
もっとも、ネットで検索した真偽不明の情報によると、この手のキャンペーン中はフリープレイで提供されるゲームの質(市場価値)が落ちるそうだが。

それでも5月のラインナップには『SHERLOCK HOLMES -the Devils Daughter-』が入っていた。
一見したところ、ちゃんとした大作っぽい。
やるゲームがないなら、やってみてもいいかなと思える作品だった。
少なくとも見かけは。

やってみたら、なるほど、と思った。
フリープレイに堕ちるわけだ。
ホームズを無理矢理ゲームに落とし込んでいるのだが、まるで芸がない。
場当たり的にミニゲームを作っていて、全く創意工夫が見られないのだ。
しかもそのミニゲームは全てスキップできるように作られており、作り手の方でも面白くないだろうと思っている様子が窺える。
ゲーム中で描いているホームズ像も、特に魅力は感じられないな。
ここ数年だけでも、ロバート・ダウニー・Jrやベネディクト・カンバーバッチなんかが演じる個性的なホームズをたくさん見てきてるから、比較すると酷くつまらない。

一方で、お金はそれなりにかかってそう。
フォトリアルなキャラデザインに、そこそこ頑張ったロンドンの街並み。
これはインディーズレベルではない。
しかも、無理矢理ミニゲームを作っているが故に、それぞれに独立した開発が必要になりそうな印象はあった。
つまらないけど、かえって開発費はかかるだろう。
でも売れたという話は聞いた事がない。
如何にもsteamで90%引きでセールされていそうな感じがした。
開発費を少しでも回収するために。

しかし、90%引きでも、4980円の1掛で498円だよ。
PS+だと実質125円。
価格破壊しすぎだよ。
いくらなんでも、それは。
全然遊べないわけじゃないからね。
ミニゲーム全部スキップしても498円なら、まあ納得できる。
私も最後までやりましたよ、ちゃんと。
これで125円かと思うと、PS+の価格破壊力に恐怖すら感じる。
そりゃ、PS4のゲームが売れなくなるわけだ。


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