私は特別掃除が好きなわけではない。 子供のころは全く片付けができないタイプだった。 独り暮らしを始めてから徐々に掃除できるようになって、今では週に一回掃除機をかけるぐらいのことはできるようになった程度である。 掃除をすることが楽しいなんてことはないよ、今でも。 そんな私が『PowerWash Simulator』をプレイしていたのは、ホントに何にもやりたいゲームがなかったからである、GamePassに。 最近はちょくちょく日本のゲームも採用されるけど、目ぼしい奴は大体プレイ済みだしね。 もう仕方がないから、高圧洗浄機でただただ汚れを落とすだけの、この『PowerWash Simulator』をプレイしていたのである。 何もやることがないときにちょこちょこと進めていた。 最初の印象は、これ仕事じゃん!というものだった。 清掃の仕事しているのと同じだよ。 自分が綺麗にしたいものを綺麗にしているわけじゃないからね。 こんなことするならアルバイトでもした方がイイだろ、と思った。 ところが、私はついにキャリアモードを全クリしてしまったのである。 ラジオ聞きながらとかだと、連続一時間ぐらい平気でやってたな。 自分でもなぜこれをプレイしたのかよくわからない。 まあ、綺麗になるのは気持ちいいと言えば気持ちいい。 現実に高圧洗浄機を使って清掃したら、重かったり、ぬれたり、自分が汚れたりするわけで、多少得ではあるのかな?ゲームとしてプレイすることは。 洗浄した後始末もしなくていいし。 これをプレイすることに理屈はつけられないこともない。 が、そんなに面白かったという記憶もないんだ。 ただただ綺麗したというだけ。 余計なことを考えないで、ただただ手を動かしたいという要請もあるのかな?人間には。 その方が楽な時もあるのかもしれん。 何かを考えるだけでもメンド臭かったり、不安になったりすることもある。 このゲームの評価が結構高いのは、ただただ手を動かしたい人が世の中には多いという証なのかもしれないね。 |