ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊

ポケモンの力 2005_12_27

 

何年か前に、ビックリするニュースを聞いた。
何処かの国で(トルコだったような・・・)子供が自分の事をポケモンだと思いこんでベランダから飛び降りたんだそうである。
この話の中の、子供が自分のことをポケモンだと思いこんで、という部分に私は驚いた。
自分のことをポケモンブリーダーだと思いこむなら構わないのだが、ポケモンだと思いこむってどういう事?
ポケモンってモンスターじゃん。
どうやらポケモンというのはスゴイ力を持っているらしいのだ。
私はゲームのポケモンは、『ピカチュウげんきでちゅう』以来幾つかやってきたのだが、アニメを見ていないので、子供の世界のポケモンというのは今ひとつよくわからない。

まあ、それはそれとして、今現在、私は『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』をプレイしている。
このゲーム、スタート直後からしばらく驚くほど簡単な救助依頼をこなしていかなければならなくて、「俺に何をさせたいの?」と?マークがずっと頭の中にあった。
毎日寝る前に10分ぐらいずつやっていたせいもあって、ちっともストーリーが進まなかったのである。
最近になってようやく話が進み始めて、私はやっと書きたかったことを書いてもいいような気になっている。

このゲーム、記憶を失った主人公がパートナーに選んだポケモンに話しかけられるところから始まる。
私はピカチュウを選んだんだけど、ピカチュウが私に提案するのである。
「一緒に救助隊をやらない?困っている人を助けたいんだ。」と、ちょっとはにかんだ笑顔で。(一ヶ月も前なので、セリフはいい加減)
そのピカチュウの言動に私は胸を揺さぶられた。
なんという強い力なんだと思ったな。
この力はいったいなんなんだ?
それが私の中に疑問として残った。

その答えを探しながら私はプレイしてきた。
『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』をプレイしている時だけじゃなくて、他のことをやっているときも考えていた。
私が辿り着いた答えは、どうやらポケモンは人を素直にさせるらしい、という事である。
言葉にすると、急に陳腐になってしまうのだが。

人間には善性があって、出来ることなら良いことしたいと思うものである。
だが、それはこういう事をする人は良い人、という認識があるから、そうするのであって、実はそれがしたいのではない。
つまり「いい人」を欲する心が先にある。
人間の善性はどうも胡散臭い。

ところが、同じ事でもポケモンになると、これは違う。
人間が消える。
そうすると、人間の持つ胡散臭さも消えるんだな。
その辺があの力に繋がっているんじゃないか。
ポケモンにはスゴイ力があるんだ。

今回の『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』では、驚くべき事にポケモンが喋る。
しかし、喋らなくても、ポケモンが人を守ったりするだけで、その力は感じられるのではないか。

実は、人間がポケモンを勝手に使役する身勝手な世界なんだけどな。
先日テレビのチャンネルをチャカチャカ変えてたらポケモンの映画を放送していて、ちょっとだけ観たのだが、なんでポケモンが人間助けなあかんねん、と思った。



<余談>
今回、もう一つ凄いことがわかった。
ポケモンは喋ってもイイらしい。
主人公がポケモンなら、ポケモン間では喋ってもよいのだ。

喋ってもイイなら、あれやろうぜ。
『シレン・モンスターズ NETSAL』のポケモン版。
あれ絶対面白いって。
ひょっとして、もう動いてる?



<後日談 2005_12_30>
ホントにピカチュウには参った。
あいつには泣かされっぱなしだ。
信じてくれてありがとう、と言いたい。

<後日談2 2006_01_01>
最後、号泣ですよ。
ホントにポケモンは人を素直にさせるんだ。
間違いない。



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