ポケットモンスター サン_1

ポケモンの前には全てが無意味 2016_12_06

 

なんとなく『ポケットモンスター サン』を予約していた。
ポケモンの本編は全然好きじゃないんだけど。
やっぱ毎日「ポケモンGO」の話題を目にしてると、買って当然みたいな気になっていたんだろうな。
ネガティブなニュースが多かったが、それなりに宣伝にはなってたんじゃないか。
ゲームが売れないと言われる昨今にしては、売り上げが落ちてないようだし。

やってみたら、印象としては酷く古くさいゲームだった、『ポケットモンスター サン』は。
幾らか演出をリッチにすることで時間を稼ぎつつ、こまめに強制イベントを挟んでくるゲーム展開。
JRPGの流れの中で言えば、15年ぐらい前の感じ。
任天堂は極力プレイヤーを甘やかさない、あるいは報酬のインフレを起こさせない方向でゲームを創ってきたから、結果的に古くさくなったのだろう。
私はこういうのが好きだから、かえって遊びやすかったな。
いままでで一番面白かったぐらい。
ストーリーもさわやかだし、登場人物もみんな気持ちいい。
子供向けのRPGはこうでなくっちゃ!

ただし、やっぱりテンポは悪いよね。
最初のうちはイライラした。
今どきは早送り出来るゲームもあるぐらいだから、このテンポは苦しかった。
一応アニメーションをオフに出来るんだけど、肝心なところをカットしてくれないんだ。
技のアニメーションは見たいんだよ、むしろ。
その前後と不必要な間をカットして欲しいのだが、そこはカットしてくれない。
アニメーションをカットすると逆に損してる気がしたので、やむを得ずオンのまま進めた。

で、結局のところ、オンのままで最後までクリアしてしまった。
もうどうでも良くなったのである、テンポの事なんて。
ポケモンが可愛すぎる。
「ニンテンドッグ」式の育成が更に強化されて愛しさ爆発。
夢に出てくるもんな。
もう女いらんから、ポケモンを抱きしめて寝たいぐらい。
コダックとか抱きしめたいなあ。
こうなると、モーションを眺めているのも苦にならなくなる。

ゲームってプレイヤーに待ち時間を強制出来るなら、そうした方がいい。
時間がプレイヤーに何かしらの満足を与えることもあるからだ。
しかし、いまの相場感覚だと、なかなかそれは難しくなってきている。
待ち時間を正当化できるだけの材料が見つからない。
そんな中でもポケモンは別格だな。
3D化とタッチパネルでポケモンの価値は更に高まった。
ポケモンの前にはいかなるマイナス要素も無意味なのである。


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