なんとなく『ポケットモンスター サン』を予約していた。 ポケモンの本編は全然好きじゃないんだけど。 やっぱ毎日「ポケモンGO」の話題を目にしてると、買って当然みたいな気になっていたんだろうな。 ネガティブなニュースが多かったが、それなりに宣伝にはなってたんじゃないか。 ゲームが売れないと言われる昨今にしては、売り上げが落ちてないようだし。 やってみたら、印象としては酷く古くさいゲームだった、『ポケットモンスター サン』は。 幾らか演出をリッチにすることで時間を稼ぎつつ、こまめに強制イベントを挟んでくるゲーム展開。 JRPGの流れの中で言えば、15年ぐらい前の感じ。 任天堂は極力プレイヤーを甘やかさない、あるいは報酬のインフレを起こさせない方向でゲームを創ってきたから、結果的に古くさくなったのだろう。 私はこういうのが好きだから、かえって遊びやすかったな。 いままでで一番面白かったぐらい。 ストーリーもさわやかだし、登場人物もみんな気持ちいい。 子供向けのRPGはこうでなくっちゃ! ただし、やっぱりテンポは悪いよね。 最初のうちはイライラした。 今どきは早送り出来るゲームもあるぐらいだから、このテンポは苦しかった。 一応アニメーションをオフに出来るんだけど、肝心なところをカットしてくれないんだ。 技のアニメーションは見たいんだよ、むしろ。 その前後と不必要な間をカットして欲しいのだが、そこはカットしてくれない。 アニメーションをカットすると逆に損してる気がしたので、やむを得ずオンのまま進めた。 で、結局のところ、オンのままで最後までクリアしてしまった。 もうどうでも良くなったのである、テンポの事なんて。 ポケモンが可愛すぎる。 「ニンテンドッグ」式の育成が更に強化されて愛しさ爆発。 夢に出てくるもんな。 もう女いらんから、ポケモンを抱きしめて寝たいぐらい。 コダックとか抱きしめたいなあ。 こうなると、モーションを眺めているのも苦にならなくなる。 ゲームってプレイヤーに待ち時間を強制出来るなら、そうした方がいい。 時間がプレイヤーに何かしらの満足を与えることもあるからだ。 しかし、いまの相場感覚だと、なかなかそれは難しくなってきている。 待ち時間を正当化できるだけの材料が見つからない。 そんな中でもポケモンは別格だな。 3D化とタッチパネルでポケモンの価値は更に高まった。 ポケモンの前にはいかなるマイナス要素も無意味なのである。 |