何につけてもギャップが大事である。 同じ結果でもギャップを大きくすれば、自分の評価をより高めたり、人をより喜ばせることが出来るだろう。 だから普段は出来るだけダメチンだと思わせておいた方がいい。 楽な上に得するんだから、これは間違いないと私は思っている。 しかし、である。 如何にギャップをつくっても、結果としてプラスに振れなければ、狙った効果は得られないんじゃないか。 今回はそんなお話である。 あまりにも遊びたいゲームがないので、ニンテンドーeShopにログインしてみたところ、300円分クレジットが余っていることに気づいた。 何かダウンロードしてみるかと思い、調べていて目に付いたのが『@SIMPLE DLシリーズ Vol.8 THE 浮気彼氏 -浮気の代償-』だった。 まあ300円だし、特に期待していたわけじゃない。 ただ、浮気の証拠を集めて彼氏を問い詰めることをゲームにするのは、なかなか面白い着眼なんじゃないかと思った。 ゲームの中身は全くたわいもないものである。 中身の話はまあいい。 問題は「浮気彼氏を問い詰めて」も別に嬉しくないことだった。 最初は面白い着眼だと思ったんだけどね。 なぜ面白いと思ったかというと、浮気されたってことは、スタート地点がイーブンよりも下にあるからだ。(要するに不幸せ) とすると、下がってる分だけギャップは大きくなる。 これは得しているように感じられるんじゃないかと思ったのである。 ところが、そうは感じられないのである。 浮気を見つけて別れたら、イーブンどころか、いままで関わった分だけマイナスじゃん。 全然ハッピーじゃない。 パーフェクトに問い詰めて改心させるエンディングもあるんだけど、浮気された事実は変えられないじゃん。 そんな男と結婚してハッピーなのか? ハッピーならハッピーだという描写が必要だと思うのだが、それはない。 全4話の中には単純に浮気を問い詰める話ではないものもあったんだけど、概ね特別嬉しくなかった。 たぶんいくらギャップを作っても、結果としてプラス方向に振れないとダメなんじゃないかな。 「浮気彼氏」というタイトルに期待しすぎて、マイナスギャップが生まれたせいかもしれないが。 |