ホントに遊びたいゲームがない。 3DSが発売されたばかりなのに、こんな話を書かなければならないのも残念な話である。 3DSの『キュービックニンジャ』とかやってみても、傾きセンサーに今ひとつ魅力が感じられないしな。 こんなんスマートフォン用のゲームがいくらでもあるだろって感じで。 弱ったことだよ。 さすがにこれだけ長くプレイしていると、目新しいものがなくても仕方ない。 ありきたりなものでもやらないよりはマシだと思って、私は今日もプレイを続けているのである。 そこで考えるに、どのみちありきたりならば、お金をかけたものの方が出来はいいだろう。 見栄えもいいし、心配りも効いているはず。 開発に大金を投入出来るゲームというのは、大抵売れる見込みのあるものなのだが、それ以外にもないことはない。 プラットフォームホルダーであれば、その責任として販売を牽引する作品をリリースしなければならないものである。 そういう意味では、SCEやマイクロソフトのゲームは試してみる価値があるだろう。 折角360もあることだし、マイクロソフト謹製もいいんじゃないかと思い、『アラン ウェイク』をやってみた。 なるほど、期待に違わぬ出来だったな。 ゲームの中身は置いて於くとして、非常に丁寧に創られている。 場面場面を区切って、最低限必要なアイテムは必ずプレイヤーが手に入れられるように調整してあるな。 アイテムや原稿を探させるように仕向けることで、ある程度自由度を感じさせながらも、きちっとプレイヤーを掌握するような作りだ。 今どきの洋ゲーは昔の洋ゲーと全然違う。 日本人がやるにしても、全く不安を感じる必要はないね。 しかも全然売れる見込みがないのに、ちゃんとローカライズしてあんだよ。 ゲーム中に出てくるテレビ番組とか、全部吹き替え直してあるもんな。 一番驚いたのは、テキストが実体化する演出で、ちゃんとテキストが日本語になっていたことだ。 画的にはちょっとシュールなんだが。 まあ、労力としてはたいしたことないんだろうけど、一部でも変えるとデバッグなんかもやり直さないといけないし、それなりに費用もかかるだろうに。 さすがプラットフォームホルダーの仕事だ。 売れないと分かっていても、撤退しない限りやらなきゃならないんだな。 日本のユーザーは払ってる分より多くを得ているわけだから、得していることにはなる。 遊びたいゲームがないときには、プラットフォームホルダーが出しているのをやっておけば大ハズレはない。 そんな気はする。 ゲーマーの態度としては余り褒められたものではないかもしれないが、一方の事実ではあるだろう。 |