アラン ウェイク

遊びたいゲームがないときには 2011_05_08

 

ホントに遊びたいゲームがない。
3DSが発売されたばかりなのに、こんな話を書かなければならないのも残念な話である。
3DSの『キュービックニンジャ』とかやってみても、傾きセンサーに今ひとつ魅力が感じられないしな。
こんなんスマートフォン用のゲームがいくらでもあるだろって感じで。
弱ったことだよ。
さすがにこれだけ長くプレイしていると、目新しいものがなくても仕方ない。
ありきたりなものでもやらないよりはマシだと思って、私は今日もプレイを続けているのである。

そこで考えるに、どのみちありきたりならば、お金をかけたものの方が出来はいいだろう。
見栄えもいいし、心配りも効いているはず。
開発に大金を投入出来るゲームというのは、大抵売れる見込みのあるものなのだが、それ以外にもないことはない。
プラットフォームホルダーであれば、その責任として販売を牽引する作品をリリースしなければならないものである。
そういう意味では、SCEやマイクロソフトのゲームは試してみる価値があるだろう。
折角360もあることだし、マイクロソフト謹製もいいんじゃないかと思い、『アラン ウェイク』をやってみた。
なるほど、期待に違わぬ出来だったな。

ゲームの中身は置いて於くとして、非常に丁寧に創られている。
場面場面を区切って、最低限必要なアイテムは必ずプレイヤーが手に入れられるように調整してあるな。
アイテムや原稿を探させるように仕向けることで、ある程度自由度を感じさせながらも、きちっとプレイヤーを掌握するような作りだ。
今どきの洋ゲーは昔の洋ゲーと全然違う。
日本人がやるにしても、全く不安を感じる必要はないね。

しかも全然売れる見込みがないのに、ちゃんとローカライズしてあんだよ。
ゲーム中に出てくるテレビ番組とか、全部吹き替え直してあるもんな。
一番驚いたのは、テキストが実体化する演出で、ちゃんとテキストが日本語になっていたことだ。
画的にはちょっとシュールなんだが。
まあ、労力としてはたいしたことないんだろうけど、一部でも変えるとデバッグなんかもやり直さないといけないし、それなりに費用もかかるだろうに。
さすがプラットフォームホルダーの仕事だ。
売れないと分かっていても、撤退しない限りやらなきゃならないんだな。
日本のユーザーは払ってる分より多くを得ているわけだから、得していることにはなる。

遊びたいゲームがないときには、プラットフォームホルダーが出しているのをやっておけば大ハズレはない。
そんな気はする。
ゲーマーの態度としては余り褒められたものではないかもしれないが、一方の事実ではあるだろう。


戻る