星のカービィ ロボボプラネット

3D推奨はギリギリセーフ? 2016_06_08-09

 

家庭用ゲーム機がPCやタブレットなどに対して優位なのは、ハードウェアがすべて同じであること。
性能が劣っていても別に構わない。
処理落ちすると分かっていれば、予めそれに対処すればいいんだから。
コンシューマの世界では、プレイヤーがどういう状態にあるかを創り手が把握することが出来るので、完璧な作品をつくり上げることが出来るのだ。
新型やオプションで性能アップを図るなんてのは悪手中の悪手。
旧型しか持ってないと新作ゲームが動かない、あるいは動いても100%は楽しめないとなれば、大抵はアクティブユーザーから脱落してしまう。
過去の例を見ても、それをやったゲーム機は大抵負ける。
あるいは負けだから苦し紛れにやった。
そう考えると、New3DS専用ゲームが全く発売されないのは正しい判断かもしれない。
私はNew3DS推奨すらよくないと思っているぐらいである。
そこで微妙なのは3D表現だ。
裸眼3Dは旧型の3DSでも出来るといえば出来るからなあ。

ところで、『星のカービィ ロボボプラネット』である。
とうとう3DSすらゲームが発売されなくなって、これでもやる他なくなった。
マリオなんかと違って、割と大雑把なゲームだから、何作もやるシリーズじゃないと思っていたのだが・・・。

やってみたら、最初は何がしたいのか、よく分からなかった。
カービィだけ見たらいつもと変わらないし、ロボットに乗ったら乗ったでカービィの可愛らしさが死んじゃうじゃん。
ロボットに乗って、何か得するのかな?
よく分からないまま進めていくと、そのうち画面がごちゃごちゃしてくる。
あんまり使いたくなかったのだが、やむを得ず3Dをオンにしてみてやっと分かった。
これ、3Dを活かすために謎解きメインのゲームに仕上げてあるんだな。
奥と手前の2ラインを使って、立体的に謎解きをやらせるゲーム。
今まで見た中で一番立体視を活かしている、というか、3Dをオンにしないとステージを把握し辛い。
カービィは宙に浮いちゃうから、影が見えない場面が多いしね。

おそらく、New3DSに3Dの補正機能を盛り込んだから、そこにフォーカスしたかったんだろう。
ロボットを入れたのは、カービィだけではシンプルすぎて、仕掛けが足りなかったんじゃないかな。
ひょっとしたら、敵が奥でカービィが手前に来たときに、カービィの顔が見えなくなって、絵面がよくないという理由もあったかもしれないが。

創り手の意図が分かってからは、なかなか面白かった。
ICキューブとかいうマリオにおけるスターに相当するものを探しながらプレイするゲームなんだ、これ。
ただクリアしてるだけだと、何をしているのか意味が分からない。
そこに面白さがあるということは、事実上New3DS推奨のゲームなんじゃないか。
旧型ではちょっとやる気がしないな、私は。

本来そういう作りはよくないはずなんだ。
旧型しか持ってない人を切っちゃう可能性があるから。
ただ旧型だって3Dは使える、と言い張れないこともないだろう。
Newがないころは、それで我慢してた人もいるわけだからね。
もっとも、アクティブユーザーが減っていて、3DSが終焉に向かっているから登場してきたゲームだとも考えられるが・・・。



<余談>
カービィって、なんか裸の大将みたいだな。
エンディングを見ていて思った。
何にも考えてないような目がズルい。


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