言葉を使わないでストーリーを説明することが非常に重要になってきている。 特にインディーズでは。 今どきは最初から世界を狙って開発しなければならないが、開発規模が小さいと翻訳するだけでも負担が大きくなるからね。 その副作用として、プレイヤーに寄与分を大きく感じさせる効果もある。 上手くやれば一石二鳥。 これを狙わない手はないだろう。 ところで、『Planet of Lana』をクリアした。 実をいうと、別のゲームをGamePassで探していて、間違えて開いてしまったゲームである。 アイコンの色味が似てたから。 せっかくだからと思ってやっただけ。 最初は失敗したと思った。 また『INSIDE』とか『Somerville』っぽいヤツを始めてしまった、と。 でも、しばらくすると相棒が登場するので、まったく違うゲームになる。 黒くて丸いサルというか、ポケモンのような生物を相棒にして、仕掛けを解除しながら進んでいくのだ。 連れ去られた兄?を助けるために。 キャラを切り替えるのではなく、相棒に指示を出すところに多少新規性はある。 相棒も可愛い。 これはなかなか面白かった。 この面白さには、言葉がないのにストーリーがちゃんとわかるという部分も大きかった。 主人公の置かれている状況やこの星のバックグランドなんかがわかるように演出されていたのである。 最初いきなり2つのお墓の前に連れていかれて、肉親は兄だけだと理解させられたりね。 さらに、なぜ兄を含めて村人たちが機械に連れ去られたのか、あの機械たちはいったいなんなのか、ということが、途中に置かれている遺物や写真からほぼ推測できた。 タイトルの『Planet of Lana』にはやはり多少含みがあるのだ。 自分なりの物語を構築したうえでクリアしたから、非常に高い満足を得られたと感じている。 よく出来たゲームだったな。 一部、この手のゲームにしてはタイミングがシビアすぎるだろ、と思うところもあったが、少しは手こずらないと喜びは得られないからね。 これぐらいはいいんでしょう。 |