ピクミンシリーズには『2』以降、試行錯誤している様子が窺えた。 ゲームであるからにはプレイヤーに何か困難を乗り越えさせなければならないと考えていたのだろう、創り手は。 『2』で日数制限を入れたら不評だった、おそらく。 そこで『3』では日数制限をなくし、難易度も下げた。 その代わりストーリー上に負荷を加えたところ、これも不評だったらしい。 『4』をプレイした印象としては、ほとんど困難らしい困難がない、少なくともエンドロールまでは。 もう諦めたんじゃないかな、プレイヤーに困難を強いることを。 そんなものを今のプレイヤーは求めていないのだ、と。 今回『4』は、プレイヤーに嫌な思いをさせないことを目指して創られたのだと、私は思う。 日数制限はないし、時間を巻き戻せる。 ピクミンが大量に死んだり、無駄にアイテムを使ってしまったらやり直せばいいのだ。 すごく楽なうえに、そもそもそんなにピクミンは死なないし、アイテムも特定の敵以外は必要ないレベルの難易度。 オッチンという超優秀な救助犬の存在が大きいのかな。 オッチンのおかげで、今までとは別物に感じられるぐらい気持ちよくプレイを進められた。 そのうえで、少しでもプラスに感じられる要素をとにかくたくさん積み重ねていく。 いかにも評判がよさそうなゲームに仕上がっていた。 私もエンドロールぐらいまでは面白いと思いながらやってたよ。 非の打ちどころがないもの。 ただし、エンドロール後はちょっと飽きてきたかな。 メリハリはあんまりないんだよね。 連続ではプレイしたくなくなってきた。 困難を乗り越えさせることを放棄した以上、それは仕方がないことなんだろう。 全クリまでもう少しなのだが、最後までやると断言はできない。 |