ファントムクラッシュ

彼は逝った 2003_03_27

 

やった!
やっとファーストランカー倒した!
これで書けるぞ!
倒すまで書かないと決めていたんだ。
私が書きたいゲームの名は『ファントムクラッシュ』。
XBOXを買ったときに貰った体験版を見たときから一度はやりたいと思いながら、プレイする機会がなかった作品である。
なんといっても、XBOX自体に興味がなかったので。
ちなみに「ファーストランカー」というのは、読んで字の如く、ランクが一番の搭乗者のことだ。

簡単に説明するとこのゲームは、『首都高バトル』の車をロボット(高機動型陸戦兵器)に置き換えたような感じである。
『首都高バトル』を知らないことには判らないから、こんな説明ではダメだな。
最も手短に書くと、ロボットのパーツの交換とパーツのチューニングを繰り返すことで自機を成長させていくゲーム、と説明すれば良いのだろうか?(もっともヘビーチューニングとライトチューニングがあるので、一概に「成長」という言葉を使ってはいけないのかもしれない)
そして、ファーストランカー目指して、各ステージのランカーを倒していくゲームなのだ。

このゲームをはじめてプレイしたとき、私は「このゲームを創った人たちはバカじゃないか?」と思った。
なんにも指示してくれない。
世界観の説明はしてくれるけど、プレイの指針を与えてくれないのだ。
おまけにスペック(性能表)は英語だし、スペックが何を意味するのか説明しない。
「自分で色々試してみるしかないわね」って言うんだけど、今どきそんなバカな。
ファーストインプレッションでは、ホントに致命的な欠陥を持ったゲームだよなあ、というのが正直な感想である。

にもかかわらず、ここまで続けてこられたのは、このゲームには魅力がイッパイ詰まっているからだ。
世界観が気に入った。
これは荒廃しながらもなんとか文明と秩序を保って生きている近未来の物語。
荒廃した未来でも人間は楽しみを求めて生きている。
おまけに電脳チップが人権を認められて、いっぱしに意志を持っていたりするところなんか、かなり感心した。
電脳チップとのやりとりが楽しい。

他にも特筆すべきところがあって、スゴイ量のミュージックライブラリーが用意されていたりするところなんか、ちょっとおかしい。
力の注ぎ所がね。
バランスがとれてないのだ。
その力を他の部分に回せばいいのに、と思うのだが、それが逆に弾けてる。

これはホントにイイもの見つけちゃったね。
『ファントムクラッシュ』。
こういうの「荒削り」っていうんじゃないの?
このままでは全然ダメだと思うけど、ブラッシュアップしたら、これは光るよ。
全然売れなかったらしいから、続編とかなさそうだけど。



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