風来のシレン2_2

パーフェクトゲーム 2000_10_23

 

またうどん屋に戻ってきた・・・、全てを失って。
いったい何回目のことになるのだろうか。
しかし、それでもまた鬼ヶ島に向かいたいと思った。
その時私は、このゲームをパーフェクトゲームであると認定して構わないと確信したのだ。

『風来のシレン2』をプレイしはじめてもう3週間以上経つわけだが、実のところまだクリアできていない。
私はかなり早い段階で、このゲームが「私の考えてきた全ての素晴らしいゲームの要素を満たしている」という事実に気がついていたが、果たしてパーフェクトだなんて言い切って良いものか迷っていた。
私は今までこのゲーム話でどんなことを書いてきただろうか。

・プレイヤーに目標を持たせる。
・いたずらに難しくしない。しかし、それでいて簡単すぎもしない。
・プレイヤーに達成感を与える
・キャラクターの魅力でプレイヤーを惹きつける
・単位時間あたりの喜び量を大きくする
・いつでもセーブできるようにする
・プレイヤーを誘導する
・プレイヤーに遊んでください、という気持ちを持って創る
などなど、色々書いてきたはずである。

ところが、どう考えてもこの『風来のシレン2』はこの全てを満たしていた。
それでいながら、パーフェクトゲームだ!と認定するのを渋っていたのは、これほど素晴らしいゲームなのに私は填っているとまでは言い切れない、と感じていたからだ。
プレイしはじめてから2週間ぐらいは、毎日1ダンジョン、あるいは半ダンジョンぐらいしかやっていなかった。
いつでもセーブできる(されてしまう)ので、ちょっとした空き時間でプレイできる反面、のめり込むところまでいっていなかったのである。

それがこの一週間ぐらいで変わってきた。
はじめ私はそれを、魅力的な仲間達が増えてきたり、城が出来上がっていく楽しさのせいだと考えていたのだ。
しかし、鬼ヶ島でやられて丸裸にされても、更にトライしたくなっている自分に気がついたとき、私は思った。
「どんどん上手くなっている。
 今度トライしたらクリアできるかも知れない。」

このゲームではほんのちょっとした考え違いや不注意で、全てを失ってしまう。
しかしながら、例え全てのアイテムを失っても、私は成長しているのだ。
だから、一からやり直しても、またそれまで以上に戦える。
ゲーム中のキャラクターを成長させることではなく、プレイヤー自身を成長させること。
『風来のシレン2』にはそんな要素があるのだ。

それに気がついたとき、私はこのゲームをパーフェクトゲームだと認定していいと思った。
素晴らしきゲームに乾杯。
今もゲームを作り続ける中村氏に乾杯!


<後記>

このゲームの早解きタイムアタックコンテストに参加してみたい!
しかし、未だにクリアできていない上に、時間にも追われているので無理かも。
もう少し早くこのゲームにのめり込めていたらなあ、と残念に思う。
いつも並列して複数のゲームをやっている弊害が出てる。


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