う〜ん、これをどう考えたらいいんだろう? あまりここでは書いていないけど、私は自作PCを使っている。 いわゆる「人柱」といわれる様なアグレッシブな人間ではなく、要するに作った方が安いから自作した。(もちろん興味もあったんだけど) 最近はDVDに凝っているため、ソフトウェアーDVDが快適に動く環境を求めてPCを改造してみた。 P2-375M → celeron-478M riva128 4M → XPERT128 16M といった具合に。 そうしたところ、副作用としてゲーム環境も向上してしまったのだ。 雑誌の付録に付いてきた、PC体験版「セガラリー2」がとても綺麗に動く。 そこでDC版と比較してみた。 最近起動してなかったので、どちらが優れているかわからなかったからだ。 しかし、比べてみても違いはわからない。 ゲーム性は全く同じだ。 レゾリューションが細かい分、いくらかPC版の方が綺麗に見えるし、DirectXのバージョンもPC版の方が上だから、少しは優っているはずである。 処理もさすがにCPUスピードのせいか、PC版の方が軽いような気もする。 で、これをどう考えたらいいのか迷っていた。 『さすがPC!お金をかければ、コンシューマーなんかメじゃないね!』 とすべきなのか、 『さすがコンシューマー!この価格でこの程度しか変わらないんだから、PCなんか買ってられないね!』(私のマシンは現在の時価で15万円ほどの評価) とすべきなのか。 実は、とあるHPで前者の意見を載せているものを読んでしまった。 私はそれを否定したい気持ちに駆られている。 近頃私はしばしば、PCのパーツを評価するHPを見ている。 知らないうちに、自作マニアの仲間入りをしてしまっているのかもしれない。 見ていると、非常に高い解像度で(例えば1600x1200 32bitとか)での性能評価して、あれやこれやと議論している場合が多い。 なるほど、大画面で高解像のゲームをする人もいるかもしれない。 しかし、それがなんだというのだ! 800x600でプレイするのも、1600x1200でプレイするのも、ゲーム自体は同じじゃないか。 一番大事なことは、モデリングを最適化したり、仕掛けを工夫することなんじゃないのか? つまり、それはいわゆる『作り込み』と呼ばれるものだ。 作り込むためには、いくつかの条件が必要だと思う。 それはまず、開発費が大きく取れること。(つまりたくさん売れる見込みがあること) あるいは簡単に開発できること。(つまり、販売量が少なくても元が取れるということ) そして、プレイヤーの環境を作り手が的確に判断できること。 これらの条件はPCは当てはまらない場合が多い。 特に、最後にあげた「プレイヤーの環境」という点が、コンシューマーの優れた点だ。 開発者は、一点だけを見つめていればいい。 私はそれがコンシューマーの素晴らしさだと思う。 もちろん、お金をかけてハイエンドなゲームを楽しみたい人を否定する気はない。 ただ、自分が子供の頃を思うと、素直に肯けない部分もある。 私は周囲でファミコンが流行っていた頃、FM-7というパソコンを買ってもらって遊んでいた。 確かに、ファミコンよりはいいゲームが揃っていた様に思う。 しかし、ファミコンではなく、敢えてパソコンで遊んでいたのは、ある種の優越感のようなものを求めていたからだという部分も否定できない。 それが証拠に、あの頃プログラムを組むということにものすごい興奮を覚えたが、今はそれが感じられないのだ。 それはPCというものが、ごく普通の道具になってしまったからに違いない。 私は今、一人のゲーマーとして、コンシューマーを支持したい。 |