ガンホーの時価総額が一兆円を超えたそうである。 正直なところ、ガンホーのことを私は全く知らないのだが、『パズル&ドラゴンズ』のヒットが好感されて株価が連日続伸しているんだそうだ。 基本無料のネットゲームが一本ヒットして一兆円の価値が生まれるってことが果たしてあるのかな? 私も一応やったことはあるのだが、そこまでの魅力は分からなかったので、改めてやってみることにした。 最初にやったときは何が面白いのかさっぱり分からなかったが、なるほど暇つぶしにはなるな。 ワンプレイが短いのがイイ。 携帯文化のせいか、アニメでも何でもどんどん尺の短いモノが増えているんだそうだけど、やっぱりすぐに止められるのは有り難い。 比較的早い段階で壁に当たるように設計されているのも好印象だ。 スタート直後は気前よく魔法石をくれるからといってコンティニューしまくっていると、すぐになくなってしまう。 モンスターをレベルアップさせないと、すぐに行き詰まるから、成長システムも理解せざるを得ない。 割とまともなゲームだな。 しかし一つ気になるのは、上手くプレイしろとは全く言ってこないことだった。 パターンを覚えると割と簡単に上手くなるのだが、ゲーム側から基本形を教えたりはしないんだな。 パーティーの組み方を考えろ、みたいなことは言ってくるのだが。 ゲームってのは能力差が出るものなので、上手いことが良いことだ、上手いことに価値がある、とは言わないんだろう、たぶん。 上手くなくても時間とお金をかければカバーできますよ、というのがこの手のゲームなんだからね。 いつまで経っても上手くならずに、お金払って魔法石買ってくれるユーザーの方が有り難いわけだし。 なるほど、ヒットするゲームってのはよく考えられてるもんだ。 時価総額が一兆円を超えた、と報道されたときのダウンロード数は1200万だったが、今これを書いている時点では1300万を越えたそうである。 そのうちどれぐらいが有料ユーザーなのか知らないが、確かに大ヒット作ではあるんだろう。 それでも、さすがに一兆円はないと思うけどなあ。 例えばパズル部分に「ぷよぷよ」を使って似たようなゲームを完全無料でリリースされたら、どうするんだろう?って私は思う。 コンティニューする度に「サブリミナル刺激」的なCMが入る代わりに無料にするとか、やろうと思えばいくらでも出来るんじゃないかな、この程度なら。 ネットビジネスは利幅がどんどん削られていく運命にあるからね。 私だったらそんな株は買わない。 <余談> フレンド承認ってのがあるんだが、気持ち悪いから全部拒否している。 そうすると友情ポイントがたまらないので、友情ガチャが使えず、進化用のモンスターが手に入らない。 これだからソーシャルゲームは嫌なんだよ。 <後日談 2013_08_27> 『ぷよぷよ!!クエスト』ってやっぱりあるんだな、いつ公開されたのか知らないが。 やってみたら、かなり似てた。 しかもそこそこ遊べる。 基本無料ゲームは早くも過当競争に陥っているらしい。 そりゃ、株価も落ちるわけだ。 |