THE PATHLESS、AppleArcade版

子ワシがすべて 2022_07_05



AppleArcadeに加入したのは7か月ぶりになるのかな。
さぞかし新作がいっぱい追加されているのだろう、と思ったら、意外とそうでもなかった。
あんまり人気がないんだろう。
きっとAppleArcadeの担当者はびっくりしてると思うよ。
アップル製品を新規に購入したユーザーに3か月無料を提供しているのに、こんなに遊んでもらえないなんて。
『CLAP HANZ GOLF』やってるとき、参加者が少なくて不思議なぐらいだったもの。
新作を追加する熱意も失っていそうである。

そんな中で目についた、唯一といってもいい新作ゲームが『THE PATHLESS』。
サンプル動画を見た感じでは、弓を撃ちながら高速移動するゲームっぽかった。

でも、やってみるまで分からないもんだね。
実はゼルダフォロワー的なゲームだった。
エリア制のオープンフィールド、それも上方向を使う。
任天堂がオープンエアーって呼んでいるタイプ。
謎を解いてはトライフォースに相当するものを集めて、エリアを開放していくゲームだった。
CGの水準でいえばPS3レベルかな。
インディーズにしては頑張っている、という印象。

ただしそこはインディーズだけあって、そんなに作りこめてはいない。
だだっ広いフィールドに謎解きが点在していた。
他には何もない。
雑魚敵すらいない。
だからこそ、とにかく走り続ける。
弓で気力を回復させながら、目的地まで高速移動するのが売りになっていた。
もっとも、狭ければ走る必要もないわけだから、私はそれを良いことだとは思わなかったな。
走ることをボス戦にも応用しているのだが、それも単調で、最後の方はややマンネリ感があったかも。

それでも私は最後までプレイした。
その理由は子ワシに尽きる。
主人公のパートナーである子ワシが可愛い。
この子ワシは将来大地を統べる神なる存在なのだが、子供だからまだ主人公を慕ってくれるのだ。
傷ついた子ワシをアナログスティックで撫でて癒すシーンなんかは、愛着を感じさせるのに一役買っていた。
この子ワシがいたからこそ、私は最後までプレイできたのである。

この子ワシは、狭義のゲームとして見れば、ツールと同じなのだ。
滑空するときの布であったり、重いものを運ぶ道具と同じ。
でもそれを子ワシに置き換えることによってゲームが全然違うものになるんだな。
ここがこのゲームの最大にして唯一といってもいいストロングポイント。
それだけで十分だともいえた。


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