しかしまた、ホントにオーソドックスなアドベンチャーゲームって発売されなくなったな。 「逆転裁判」みたいにブランド力があるもの以外は、ノベル系ばっかりだもん。 それもPCからの移植か、女子向け。 ダウンロード専売には幾らかあるみたいだけど、値段が安いから必然開発費も小さくなって、クオリティがどうしても下がるんだよ。 アドベンチャーゲームって課金制とも相性が悪いし、どうしようもない。 好きなジャンルが衰退していくのは辛いものがありますな。 そんな昨今、希望の星とでもいうべきアドベンチャーゲームが発売された。 『おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3』。 これは楽しみだったな、発売前は。 私が前作・前々作をプレイしたのはまだ去年の話なので、凄くホットだったのだ。 スマホアプリで「なめこ」が大人気らしいし、気合い入った作品に仕上げてくるんじゃないかと期待も出来るじゃん。 遊んでみたら、雰囲気は良かったよ。 勝手なことを喋るキャラ達に心の中だけで突っ込む主人公がいい感じ。 コビトさんが出てくるあたりは特に良かったな。 一つ心配だったのは、おさわり探偵なのに下を差分入力でつかってくるんじゃないか、ということだったのだが、さすがにそれは杞憂だった。 いつも通りのおさわり具合だったよ。 ただ猛烈に尺が短かった。 『1』に比べると『2』は相当簡単になってたから、『3』がより簡単になっていても、まあ別にそれはいいと思うんだ。 今どきはそういうもんだよ。 しかし、簡単だからすぐに終わってしまう。 さすがにこれは短かった。 たぶん、開発費が少なかったんだろうね。 ゲーム中にもそれらしきコメントがあったけども。 新規に手を入れた部分が少ないのは明らかだった。 これでたくさん売れてたら詐欺っぽいけど、実際全く売れなかったみたいだから、読み通りだったのかな。 ファミ通の数字見てびっくりしたわ。 なめこ、大人気って話だったじゃん。 なめこの後押しがあっても売れないところを見ると、もうアドベンチャーゲームにお金を払いたい人がいないんだろう。 5,000円×1万本とかでは、それなりの企業のビジネスとしては規模が小さすぎるわい。 アドベンチャーゲームは消えゆく定めだな。 「おさわり探偵」にはなんとかして続いて欲しいものだが・・・。 |