ずっと口だと思っていた。 あれ鼻だったんだ・・・。 『おさわり探偵 小沢里奈』はDSの初期に発売された、割と貴重な作品であった。 しかし、私はどうしても買う気になれなかったのである。 どうにもこうにもキャラの顔が狙いすぎな気がして、買ったら負けだと思っていた。 ところが、である。 ずっと口だと思っていた逆三角形みたいなのが実は鼻で、あごに付いているゴミみたいなのが口だった。 そう思って見直してみると、だいぶ印象は違うな。 そんなにイヤでもない。 アンドロイド版が第1話だけ無料だから・・・とダウンロードしてみて、初めて分かった。 もっとも、早速タブレットが壊れちゃって、プレイできなくなったけど。 安物ってホントに壊れるんだな。 まさに安物買いの銭失いだよ。 仕方ないから、続きはDS版でプレイすることにした。 ゲームの中身は今更という気もするが・・・。 フラグを立てる順番に根拠がない局面が多く、やや不親切な印象を受けるが、タッチパネルを使うアドベンチャーゲームとしてはオーソドックスな作りだ。 移動できる範囲が狭いから、少々不親切でないとあっという間にクリアされてしまう、と創り手は思ったのかな? それにDS版は主人公のつぶやきが上画面に表示されて見づらい上に、連打すると表示される前に消えてしまうので、タブレット版よりプレイしやすいというわけでもなかった。 ただし、思ってたよりはずっといいお話だし、キャラは魅力的だった。 基本的に純真なのが良いんだろうね。 ゲームのキャラってのは機能的に性格を与えられているから、どうしたって純真になるもんだ、と言えばそうなんだが。 キャラデザはちょっとダーティーっぽい雰囲気でありながら、内容はむしろハートウォームなお話なんだ。 プレイしていて嫌な感じは全然ない。 もっとプレイしたいと思ったな。 これを知らずにいままで来たのは勿体なかった。 誤解に気づけて良かったよ。 これに免じて、壊れたタブレットは許そう。 タブレットがなければ、気づかなかったからな。 |