おさわり探偵 小沢里奈

鼻だと思えばだいぶ違う 2013_02_23

 

ずっと口だと思っていた。
あれ鼻だったんだ・・・。

『おさわり探偵 小沢里奈』はDSの初期に発売された、割と貴重な作品であった。
しかし、私はどうしても買う気になれなかったのである。
どうにもこうにもキャラの顔が狙いすぎな気がして、買ったら負けだと思っていた。

ところが、である。
ずっと口だと思っていた逆三角形みたいなのが実は鼻で、あごに付いているゴミみたいなのが口だった。
そう思って見直してみると、だいぶ印象は違うな。
そんなにイヤでもない。
アンドロイド版が第1話だけ無料だから・・・とダウンロードしてみて、初めて分かった。

もっとも、早速タブレットが壊れちゃって、プレイできなくなったけど。
安物ってホントに壊れるんだな。
まさに安物買いの銭失いだよ。
仕方ないから、続きはDS版でプレイすることにした。

ゲームの中身は今更という気もするが・・・。
フラグを立てる順番に根拠がない局面が多く、やや不親切な印象を受けるが、タッチパネルを使うアドベンチャーゲームとしてはオーソドックスな作りだ。
移動できる範囲が狭いから、少々不親切でないとあっという間にクリアされてしまう、と創り手は思ったのかな?
それにDS版は主人公のつぶやきが上画面に表示されて見づらい上に、連打すると表示される前に消えてしまうので、タブレット版よりプレイしやすいというわけでもなかった。

ただし、思ってたよりはずっといいお話だし、キャラは魅力的だった。
基本的に純真なのが良いんだろうね。
ゲームのキャラってのは機能的に性格を与えられているから、どうしたって純真になるもんだ、と言えばそうなんだが。
キャラデザはちょっとダーティーっぽい雰囲気でありながら、内容はむしろハートウォームなお話なんだ。
プレイしていて嫌な感じは全然ない。
もっとプレイしたいと思ったな。

これを知らずにいままで来たのは勿体なかった。
誤解に気づけて良かったよ。
これに免じて、壊れたタブレットは許そう。
タブレットがなければ、気づかなかったからな。


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