70時間にのぼる長い長い戦いに今幕が降りた。 そしてあの時と同じ腹立ちと、あの時には持てなかった決意が自分の中に生まれているのを確かに感じている。 オウガバトル64・・・。 「オウガバトル64」というこのゲームを、不安な気持ちでプレイし始めたのを覚えている。 前々作にあたる「伝説のオウガバトル」では、まともなエンディングを迎えることなく投げ出してしまっていた。 その上、このゲームは長い。(事が予想される) このところ、『ゲームを買う』という行為そのものに、ある種のストレス解消を求めている自分を知っているだけに、このゲームを始めて良いのだろうかという不安が付きまとっていた。 案の定、立ち上げには苦しんだ。 序盤ですら30人にものぼるキャラクターの、装備・アイテム・クラスチェンジの面倒を見ることには、とても耐えられないと思えて仕方なかった。 それでも自分を励ましながら、どうにかこうにか1日1戦を繰り返していった。 自分の中でこのゲームが立ち上がったと感じたのは、どのあたりだったろうか? たしか20時間を越えたあたりだったと思う。 ユニットを再編成したり、愛着のあるキャラクターにどの装備を付けさせるかと考えているとき、このゲームに入り込み始めているのを感じた。 そして、その後 「おまえらなんか、レギオンなかったらただの雑魚なんだよ!」 というセリフが自分の口からこぼれたとき、決定的に自分の中に「オウガバトル64」が立ち上がったのを感じた。(レギオンは集団戦術みたいなもの) 案外と独り言の中に真実は隠されているものだ。 今エンディングを迎えて、私は決して満足していない。 むしろ苛立ちをおぼえている。 「伝説のオウガバトル」に続いて、またしてもバッドエンディングだったのだ。 今まで費やしてきた70時間を思うとやるせない気持ちになった。 しかし、このままでは終われない、という気持ちも涌いてきている。 単にグッドエンディングを見ていないというだけではない。 どうやら見たこともないアイテムがまだ多数存在しているらしいし、特殊クラスのキャラもつくっていない。 カオスフレーム(善悪のパラメータなのか?)をどうすればあげることができるのか、まったく分からない。 私はこのゲームの何もわかっていないのかも知れないのだ。 そして何より、このゲームから離れることの寂しさを感じている。 このままでは終われない。 たとえ攻略本を買ってでも、このゲームをしゃぶり尽くしてみたい。 そんな決意が胸の内に生まれている。 <後日談 2001_08_08> このゲームは攻略本を買ってきて2回目やりました。 カオスフレームをマックスに持っていくのは、そんなに難しくなかったです。 かっちょいいエンディングにたどり着いた記憶があるのですが、何せ2年も前なのですっかり忘れております。 意地で無理矢理がんばった感じですね。 |