ラジルギ

オタク臭は理解を阻害する 2006_02_23

 

セガがDC撤退を発表したのは一体いつのことだったのか。
なんだか遠い昔のことのような気がする。
にもかかわらず、未だに新作が発売されるというこの幸せ。
それも僅か一ヶ月の間に2本。
おそらく興味のある方ならば、『ラジルギ』『アンダーディフィート』の2作が発売されることは知っているだろう。

ところが、私なんかはもうあんまりやりたくないのである。
もともと特にシューティングが好きなワケじゃない。
シューティングゲーマーかエロゲーマーか、どちらか一つにしろと言われれば、迷うことなくエロゲーマーを選ぶ程度のプレイヤーに過ぎないのだ。
『トライジール』でもう勘弁してください、という感じ。
私がこの『ラジルギ』と『アンダーディフィート』を購入するのは、DCの最後に敬意を払いたいというだけのことである。
先に発売された『ラジルギ』を私はいやいやプレイし始めた。

すると、これが面白く感じられないのである。
厭々やってるから、ということもあるんだろうけど、オタク臭が良くない。
あれは理解を阻害するな。

『トライジール』なんかだと、ゲーム以外なにもないから創り手の狙いがすぐにわかるんだけど、『ラジルギ』はコテコテすぎて何が言いたいのか、すぐにはわからない。
いわゆる「電波系」と「ラジオアレルギー」をひっかけた世界観になっていて、そっちばっかりに目がいっちゃうんだな。
意味不明なアイキャッチとか、登場人物のヘンテコな会話に気を取れられて、ゲームの理解がなかなか進まなかった。

基本的に避けない系のゲームだって事がわかってきたら、少し面白くなってきたけど。
アブソネット(電波吸収?)の無敵時間を利用しつつ、アンテナを立てて(倍率が上がる)スコア稼ぎしていくところが理解できれば相当面白いんじゃないか。
画面上の弾の半分は打ち消せたり、何もしないと盾が出てくるところなんかも、避け嫌いの人が創ったんだろうなって気がする。
しかし、4面の激しい攻撃に出会うまで全く気付かなかった。
理解しようという気にすらならなかったのである。

まあ、飽和しちゃってる分野だけに何か差別化しなきゃって部分はあったんだろうと思う。
でも正直、この世界観いらねえな、とも思いながらプレイを続けている。
やれば結構面白いんだよ。
取っつき良くしようとして逆に失敗している気がするのは私だけなんだろうか。
というか、プレイしているのは私だけなんだろうか。



<余談>
ワケのわからない事を言う人を「電波」って言うけど、あれは何に由来するのか。
私が知ってる範囲では『雫』というエロゲーに、「毒電波」という言葉が出てきたのが最初だな。
他に何か原典があるんだろうか?



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