Ori and the Will of the Wisps、GAMEPASS版

日本のメーカーでは太刀打ちできない 2020_10_17



DL専売で値段を下げた方が売れるんじゃないか、と思うゲームにしばしば出会う。
日本一ソフトウェアなんかはその筆頭かな。
しかし、言うは易く行うは難し。
実際にはもう無理なんだと思い知らされるね、こういうゲームを知ってしまうと。
『Ori and the Will of the Wisps』は凄いと思ったよ。


ゲームパスを使わないと勿体ないと思って、サクッと遊べるゲームを探している時に見つけたのが『Ori and the Will of the Wisps』。
続編らしいのだが、私は初めてプレイした。
簡単に説明すると、『Hollow Knight』と『Celeste』を折中したような感じのアクションゲーム。
私の感覚だとまあまあ難しい部類なんだけど、誘導や限定が丁寧なので、それほど苦しさは感じていないな。
孤独、家族愛、自己犠牲とか心を揺さぶりそうなテーマを織り込んだストーリーも悪くない。
ボリュームもたっぷり。
おそらく今中盤を越えた当たりだと思うけど、既にプレイ時間は10時間を超えている。
全然サクッとじゃなかった。

そして、何より見た目が凄い。
ゴージャス。
2Dアクションでここまでゴージャスなグラフィックスを見た記憶が無いね。(ここでいう2Dは奥行き方向が無いというだけでCGは3D)
とにかく凄いとしか言いようがないし、難しいこと以外には取り立てて欠点も見当たらないね。
サブスクで、しかも100円しか払ってないのに、申し訳ないぐらいだよ。

このゲームを体験しちゃうと、冒頭で書いたような、DL専売で値段を下げれば、なんて話は荒唐無稽だと言わざるを得ない。
このゲーム、初出の段階で我々が言うところのハーフプライスだからね。
ワールドワイドに売ることを前提に最初から安くなってるんだ、これだけ手間暇かけた上で。
日本の中小メーカーが同じゾーンで勝負するのは、どだい無理な話だよ。
任天堂あたりだと、我々が言うところのフルプライスにしちゃうし。
もう日本のメーカーでは太刀打ちできないね、このゾーンは。
フルプライスのパッケージを少しだけ売って採算が取れるような安っぽい作りのゲームが存在するのも、まあ故のある事なんだろう。


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