DL専売で値段を下げた方が売れるんじゃないか、と思うゲームにしばしば出会う。 日本一ソフトウェアなんかはその筆頭かな。 しかし、言うは易く行うは難し。 実際にはもう無理なんだと思い知らされるね、こういうゲームを知ってしまうと。 『Ori and the Will of the Wisps』は凄いと思ったよ。 ゲームパスを使わないと勿体ないと思って、サクッと遊べるゲームを探している時に見つけたのが『Ori and the Will of the Wisps』。 続編らしいのだが、私は初めてプレイした。 簡単に説明すると、『Hollow Knight』と『Celeste』を折中したような感じのアクションゲーム。 私の感覚だとまあまあ難しい部類なんだけど、誘導や限定が丁寧なので、それほど苦しさは感じていないな。 孤独、家族愛、自己犠牲とか心を揺さぶりそうなテーマを織り込んだストーリーも悪くない。 ボリュームもたっぷり。 おそらく今中盤を越えた当たりだと思うけど、既にプレイ時間は10時間を超えている。 全然サクッとじゃなかった。 そして、何より見た目が凄い。 ゴージャス。 2Dアクションでここまでゴージャスなグラフィックスを見た記憶が無いね。(ここでいう2Dは奥行き方向が無いというだけでCGは3D) とにかく凄いとしか言いようがないし、難しいこと以外には取り立てて欠点も見当たらないね。 サブスクで、しかも100円しか払ってないのに、申し訳ないぐらいだよ。 このゲームを体験しちゃうと、冒頭で書いたような、DL専売で値段を下げれば、なんて話は荒唐無稽だと言わざるを得ない。 このゲーム、初出の段階で我々が言うところのハーフプライスだからね。 ワールドワイドに売ることを前提に最初から安くなってるんだ、これだけ手間暇かけた上で。 日本の中小メーカーが同じゾーンで勝負するのは、どだい無理な話だよ。 任天堂あたりだと、我々が言うところのフルプライスにしちゃうし。 もう日本のメーカーでは太刀打ちできないね、このゾーンは。 フルプライスのパッケージを少しだけ売って採算が取れるような安っぽい作りのゲームが存在するのも、まあ故のある事なんだろう。 |