ゲーム専用機の存在価値とは何か?と問われたら、何と答えたらいいだろうか。 少なくともパフォーマンスではない。 PCにスプライト機能がなかった時代にはゲーム専用機が上回っていたこともあったが、3Dが主流になった今は、5年もパフォーマンスが変わらない専用機が優れているとは到底言えないだろう。 私が思うに、むしろ変わらないことが専用機の存在意義である。 みんなが同じパフォーマンスの画面を見、同じデバイスでプレイするからこそ、創り手はプレイヤーの状況を把握することが出来るのだ。 別に、処理落ちすることは悪いことでも何でもない。 処理落ちすることが分かっていれば、創り手はそれを想定して手を打てばいいだけのことだ。 プレイヤーがどういう状況になるのか分かるくせに何も手を打たないのであれば、ゲーム専用機でゲームを作る意味などない。 ところで、『Dokuro』をプレイし終えてから、ひょっとして掘り出し物のゲームがまだあるんじゃないか、それもPSVであるんじゃないか、と思って私は探していた。 数少ないPSV用のゲームで探すと、もうこれしかなかった、『オルガリズム』。 正体不明な感じがイイ。 実際プレイしても、ゲーム自体はそんなに悪い感じはしなかった。 でも、ゲームの中身について今書きたいわけじゃない。 私はアイコンの配置が気になるのである。 最初に気になるのは、セーブデータの右端に情報アイコンがあること。 普通両手でホールドして、一番上のデータに親指を伸ばすと指が立つから右端の方に行くでしょ。 無意識に触っちゃうんだよね。 なんで右に置くんだろ?って私は思うけどな。 これはPSVの他のゲームでもあることだから、このゲーム特有の問題ではないのだが。 次にいざゲームする段になると、操作するアイコンが画面の中心から対称に置かれていることにイヤでも気づく。 両手でホールドした状態では左側のアイコンに指が届かない。 私には対称デザインに拘る意味が分からないよ。 たぶんプレイヤーがどういう状態か固定して考えてはいないんだろうな。 あるいはスマホなんかと同じように、左手を下に入れて、右手は離した状態を想定しているのかな?とも思うのだが、そうすると、背面タッチが出来ないだろ。 命令を解除するのに使わなきゃいけないのに。 どういうつもりなのかよく分からない。 プレイヤーがどういう状態なのかを考えないのであれば、はじめからPSVで出す意味がないだろって私は思うけどね。 対称デザインで考えても、上が空いているから、キャンセルを上に配置すれば、スマホ向けに汎用的なアイコン配置になるんじゃないの? ゲーム自体は悪くないけど、なんか気に入らないな。 コンシューマでゲームを作ることに真摯じゃない気がして。 |