「今どきのアニメは『○○制作委員会』ってのを作って、ビデオやらグッズやらの販売を計算に入れないと制作費を捻出できないんだ」って話を聞いたのは私が学生の時だったな。 同じ研究室にいた漫研のT君から聞いた記憶がある。 たぶん20年ぐらい前からそうなんだろう。 今どきゴールデンタイム以外のアニメにテレビ局が制作費を出すとは思えないし、ますますその傾向は強まっていることだろう。 何かしらで儲けなきゃならない。 ところで、私が読んでいる数少ない漫画の一つ「日常」がアニメ化された。 もう放送は終わっちゃったけど。 私のところでは放送していなかったが、ニコニコ動画で観ることは出来た。 なかなか面白かったよ。 で、ゲームも発売されていることに気づいたのである。 まあ、内容には初めから期待はしていない。 手間をかけて1イベントに付き3つの分岐を選ばせる、時間稼ぎを目的とした良くあるタイプの作品であった。 それはともかく、よく考えたら発売されたのは放送ど真ん中の7月なのである。 4月に始まってから作ったわけないよな。 おそらくアニメの企画と平行して進められていたんだろう。 昔は人気が出たアニメをゲーム化したもんだけど、今は初めからゲームも資金回収に含まれているのかもしれない。 しかし、ゲームは別途開発費がかかるだろ。 DVDは編集するだけで良いけど、ゲームはそういうワケにはいかない。 技術的に難しいことは何もやってないにしても、絵やら声やらは別に用意しなきゃならないからね。 これ儲かってるのかな? そもそもあんまりヒットしそうにない作品なんだよ、「日常」って。 非日常なことが日常的に起こる世界を描いたギャグ、それもシュール系のギャグ漫画。 しかも、登場する女性は全員胸ペッタンコ。 1ミリも膨らんでいないという潔さ。 普通少しは膨らましておくもんだけどな。 その手の皆さんはDVD買ってくれないだろ。 原作だってそんなに売れてたわけじゃないし、ゲームが売れるとは到底思えない。 実際、『日常(宇宙人)』の限定版すら値崩れしてるみたいなんだが・・・。 ゲームは計画に入れちゃいかんでしょ。 |