最近はゲームの記事を読むのがメンド臭くて仕方ないのだが、SS・PS世代のころは私だって熱心に読んだものである。 あの当時は、インタラクティブなものは何でもゲームだ、というような事をいう人たちが幅をきかせていたように記憶している。 メディアが大容量になって、それを活かしたい創り手側の気持は当然あっただろうし、我々もそれを喜んで受け入れたところはあった。 ユーザー側はお金を払ってくれてたんだ。 音声やらムービーやらがたくさん入っていると、それだけで物珍しくもあったからね、当時は。 でも、あれから20年以上も経ってみると、さすがに求められるゲームの定義は変わってくるよね。 あの頃とは環境が全然違う。 こんな話を冒頭から始めたのは、私が『THE ORDER 1886.』をプレイしていたからである。 そこにあるのは、最先端のCG技術を盛り込んでるのに時代遅れっていう不思議な感じ。 その話は追々書くとして。 このゲーム、評判はあんまり良くないが、何がイイってすぐに終わるのがイイ。 一本クリアするのに70時間とか掛かってたら、なかなか新しいゲーム始められないからね。 7時間かそこらで一通り終わっちゃうって最高じゃん。 そして噂に聞いていたとおり、ホントにすぐに終わった。 でも、全然密度は濃くない。 TPSは十人並みなんだが、戦闘してないときが怠いよね。 CGは凄く綺麗なんだけど、それが故にあんまりボリュームを出せないんだろう。 お金がかかるから。 結果、如何に無駄なことをプレイヤーにやらせるかって事ばかり考えるようになってしまうのだ。 翻訳されていない手紙や契約書を手に取らせてみたり、走るのを禁止してみたりね。 QTEはわざと見づらい位置に指示を出して、失敗を誘っているように見えるし。 終始、テンポが悪く感じられた。 映画だったら撮影済みでもつながりが悪くなるシーンは最終的にカットされるでしょ? ところがゲームでは逆のことが起こってしまうんだ。 ムービーにユーザーがお金を払ってくれる時代だったら、また違ったと思うよ。 もっと資金を投入して、高密度・ハイボリュームにしようって話にもなっただろう。 でも、今は開発にお金がかかりすぎる上に、みんなお金を払ってくれないからね。 こういうゲームはもう古いんじゃないかな。 時代が求めるゲームの定義ってのはどんどん変わっていくんだ。 採算が合えば、こういうゲームがあってもイイんだけどね。 合ってるのかな? 世界的にもあんまり売れてないそうだけど。 <余談 2015_03_19> 『世界樹と不思議のダンジョン』に付いてた特典の雑誌、読んでみたら、くだらなくてビックリした。 対談以外に実のある話は何もない。 でも、思い返してみると、発売前情報とかって昔からこんなもんだったかもね。 昔はあんなもんでもワクワクしながら読んでたんだなって懐かしくはなる。 |