ゼルダの伝説 BREATH OF THE WILD、Horizon Zero Dawn

比較して分かること 2017_04_08

 

『ゼルダの伝説 BREATH OF THE WILD』のどこが特に面白いのか、を上手く説明できないでいた。
そんなに他のオープンフィールドものと変わらないような気もしてたんだ。
そんなときは他のゲームと比較してみるといいのかな。
ほぼ同時にPS4で発売された『Horizon Zero Dawn』をやってて、ああそうかと気付くところがあった。

『BREATH OF THE WILD』が終わったあとすぐに『Horizon Zero Dawn』をやり始めて、いよいよ終盤にさしかかってきた。
これも面白いね。
『BREATH OF THE WILD』をやってるときと遜色ない手応えを感じている。
やけにムービーが多くてJRPGっぽいとか、ひたすら弓ばっかり打ってるとか、もちろん『BREATH OF THE WILD』とは全く違うものなのだが。
もちろんそれは違うというだけで、良いか悪いかの話じゃない。
これはこれでいいじゃん。

ただし直後にやっただけあって、重要な違いには気付いた。
『Horizon Zero Dawn』をやってても、地形が全然頭に入らない。
自分が今どこにいるのか、マップを見ないと全くイメージできないのだ。
だから基本的には誘導に従っていくしかない。
凄くやらされてる感が強いんだな。
そこいら辺がJRPGっぽく感じる所以なのかもしれない。

マップが頭に入らないのには、視点が自キャラに近くて見づらいとか、草木が生い茂っていて見通しが悪いとか、そういう理由もあるのだろうが、それだけじゃない。
高いところから見下ろせないんだ。
『BREATH OF THE WILD』って必ずタワーに登るじゃん。
そこから周りを見渡して、自分で目標にマークを付けて、そこへ向かって飛んでいく。
上から見ると地形が頭に入るし、自力でやってる感が出てくる。
私流に言うなら、プレイから得られる喜びに対する自分の寄与が大きく感じられると言ってもイイ。
その辺が、素晴らしい!と言いたい、伝えたい、と思うことにつながっていくんじゃないかな。

そうすると更に、なるほどな、と納得できる話もあった。
『BREATH OF THE WILD』が発売されたら、急に「オープンエア」って言葉が出てきて、なんじゃそりゃ?と思ったのを思い出したのだ。
どうも任天堂側が創作したジャンル名らしいのだが。
いまになってみればなるほど、上方向を使いました、という主張なんだな、あれは。
そこが新規だと。
そう言われれば確かにそうだ。
また高さをゲームに組み込んでいるから、がんばりゲージが必要になって、それが採集や料理に価値をもたらす、といった具合に上手く繋がっていく。
比較してみて、やっと分かった。


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