『大神』の評判が良いのはずっと前から知ってたんだ。 なぜ今までやってなかったのか、理由が思い出せない。 褒めちぎったレビューを読み過ぎると胡散臭く感じられて、やる気が失せてしまう事はあると言えばあるけどな。 正直覚えていないね、12年も前の事は。 しかし当時、このゲームを経験していたら、後のゲームに対する私の感覚は変わっていたかもしれない。 やってみたら水準訂正が起こるゲームだった、『大神 絶景版』は。 プレイし始めて数時間で、これはゼルダそのものだ、と思った。 少なくともトゥーン調のゼルダ。 ゼルダの要素を一部置き換えただけ。 リンク→オオカミ 妖精→イッスン(神様の威光を民衆に広めるコビト絵師) 謎解きアイテム→筆しらべ しかしだよ。 これが面白いんだ。 筆しらべは斬新だし、イッスンはよく喋るし、オオカミだから移動が速い。 上手いこと改変したなって感じ。 こういうやり方があったのか、と目から鱗が落ちた。 しかもサービス満点なの。 ちょっと何かするとすぐにご褒美をくれる。 幸が飛び出してきたり、草木が生い茂ったり、アイテムやパラメーターだけじゃなくて、視覚的にご褒美をくれるんだよ。 これでもかというぐらいプレイヤーに得を感じさせてくれるゲームだった。 戦闘も簡単なのがイイ。 最後まで一度も死ななかった。 ボス戦でも補助アイテムがそのまま使えるから、イベントボスを瞬殺出来ることもあったよ。 当時からこの難易度なのかどうかは分からないが、今どきはこのぐらいでイイ。 この『大神 絶景版』に対して何の文句もない。 輪郭線を筆で書いたようなデザインにする事で、モデリングの貧弱さを隠蔽しているところなんかは上手さも光っていた。 ストーリーもキャラも大好き。 終始面白かった。 しかも本家ゼルダがずっとマンネリに苦しんでいる中で、いち早くマンネリを打破していたという事にも驚く。 ゼルダがマンネリを打破できたのは、『BREATH OF THE WILD』でようやく、だからね。 『大神』を当時知っていたら、後のゼルダに対する思いも変わったかもしれないな。 マンネリでも仕方ない、とは思えなかったかも。 |