私は反省していた。 前回は早い段階で高いスコアを出しすぎた、と。 そのせいで他の参加者がやる気をなくしてしまったのではないか、と。 なので、今回は土日だけプレイすると決めていたのだ。 もちろんこれは『CLAP HANZ GOLF』の第4回世界大会の話である。 今回はコースが難しかった。 中でもキーになったのは9番のロングホール。 本来ならロングホールは楽勝のはずなのだが、ピン位置がバンカーの近くなので、第2打でピンをデッドに狙えない。(デッドに:直接、の意。ゴルフ用語) チップインアルバトロスを狙おうとすると、バンカーに捕まって最後の最後で失敗してしまうのだ。 しかも9番ってのが問題で、練習できないんだよね。 このゲームには好きなホールだけ練習できる機能がないのである。 この9番ホールには最後の最後まで悩まされた。 一度、8番ホールまでで-13という奇跡的スコアを出したのだが、最後欲張ってバンカーに捕まってしまい、-13に終わったこともあったな。 いろいろ試した挙げ句、奥のラフまで入れてもいいように、ラフに強くて得意クラブがアイアンの選手を起用するのが正解だと気付いた。 この結論に辿り着いたのは、残り15時間ぐらいの時点だったかな。 グリーン奥のラフから第3打をチップインイーグルで締めるのだ。 これは意外と簡単だった。 これに気付いたら、すぐに-14は出た。 今回はちゃんと最終日にトップに立った。 計画通り。 でも、あんまり関係なかったな。 参加者は全然増えない、というか、むしろ減っている。 他の上位陣が頑張った様子も特には窺えなかった。 このままではこの大会はダメだな。 やはり無制限にプレイできるのはダメでしょ。 暇人が勝っちゃう。 デイリー大会みたいに、1日1回とかにした方がいいんじゃないかな。 1日1回だったら、たぶん上位陣は毎回入れ替わると思うよ。 私もデイリー大会で優勝したい。 みんゴル時代には最高でも99位までしか出したことないからね。 デイリー大会で優勝できたら、私も思い残すことなく引退できる。 |