『Ghost of Tsushima Director's Cut』をプレイして、ひとつ気になっていたことがある。 会話がかみ合っていないのだ。 セリフ一文だけを見るとそれほどおかしくはないのだが、会話としてみると成立していないように感じることが多かった。 おそらくリード言語が日本語ではないのだろう。 まあ、普通に考えれば英語なんだろうな。 それを日本語に訳しているから、おかしな会話になってしまう。 でも、日本人のライターも入ってるんじゃないか、とは思っていた。 大作になれば複数のライターを使っているはずだから。 ゲーム中、ところどころに和歌を詠むシーンがあるんだけど、さすがに外人さんに和歌は分からないだろう。 日本人も入っているに違いないと私は思っていたのである。 ところが。 日本人っぽい名前がエンドロールになかった。 エンドロールの最初の方にシナリオライターの名前が4つ並んで表示されたのだが、外人っぽい名前ばかりだったな。 短い時間だったから、細かく判別はできなかったが。 日本が舞台だからといって、日本のライターを入れようという話にはならないようだね、洋ゲーの開発現場においては。 英語で打ち合わせできる日本人ライターが存在しないのかもしれないが。 その代わりに翻訳を完璧にしよう、とかいうこともないらしい。 日本語ってもうその程度なんだよ。 その他の言語の一つに過ぎない。 コンシューマは日本が本場だとこっちが思っているだけで、ワールドワイドの開発現場では特別視されていない現実を突き付けられたのである。 あたりまえだけれども、寂しい話ではあるね。 結局、市場規模が正義だって話なんだな。 |