ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート

ちょっと懐かしい 2011_02_06

 

プレイヤーにはそれぞれゲームの原風景とでもいうものがある。
年配の方なら尚更そうだろう。
私にとってそれは、8ビットパソコンで流行っていたアドベンチャーゲームだった。
最近、わざとファミコン風の荒いドットで描いたゲームをよく見かけるけど、私なんかはああいうのを見ても、全然懐かしくない。
むしろあざとい感じがして嫌いだな。
PS世代で育った人がFF7辺りに懐かしさを感じるのもよくわからない。
異なる原風景を持つ者の感慨は全く違ったものなのだろう。
そんな私がグッと惹き付けられるゲームがこの度発売された。
『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』がそれである。
これは私にとって懐かしい匂いのするゲームだった。

これは謎解きに特化したゲームだった。
一問一問独立した謎解きを行う。
ただ解き方がすごくて、使いたいアイテムを自分で生み出せるのである。
それこそ何でも出てくる、入力した名称のアイテムが。
アイテムには一定の法則があり、謎解きには色んな解法が考えられる。
これはなかなかすごいな。
人によってクリアする方法は全然違うだろう。

なんのアイテムを出したら解決出来るかな?って考えるところが、昔のコマンド入力型のアドベンチャーゲームみたいで懐かしい感じだった。
昔は、画面上にある物を使ってどうするか?って考えたんだけど、これは、どうするかは大体分かった状態で何を使うか?、を考えるんだからちょっと違うが。
ストーリーが全くないのも昔っぽい。
昔だって一応ストーリーはあったんだけど、謎解きは独立してるものが多かったからね。

これだけ沢山のアイテムを出すってすごいことだな。
プレイヤーの思いつく単語と創り手の思いつく単語が合わない、とか言ってたのが嘘みたい。
いまって、これだけの労力をつぎ込めるんだね。
プレイヤーが思いつく単語を全部フォローするって、昔はちょっと考えられなかった。

絵は適当だけど、まあ、それもしょうがないと思える。
もの凄い作業量だろうし。
問題数も非常に多い。
よく定価3980円で出せたな。
大して売れてないみたいだけど、大丈夫なんだろうか。

結構手間がかかりそうなので、私だったらストーリーと絡める形でフルプライスの作品にしてしまいそうだけど。
3980円で初週一万本も売れてないとか、可哀想すぎる。
このシステムを使い回して、別の作品でも創ったらいいんじゃないか。
私はやりたいな。
売れてないところを見ると、琴線に触れる人は少ないのかもしれないが。



<後日談 2011_02_09>
Wikipediaを見たら、欧米で100万本以上売れた『Scribblenauts』のローカライズ版だって書いてあった。
そりゃそうだ。
国内向けだけにこれだけのものは作れないわな。


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