新しいことを覚えるのがイヤ。 ルールも舞台背景も地形も人名も何もかも。 もう歳なんだよね。 正直言うと、新しいゲームはやりたくないし、同じゲームでも新しいステージには進みたくない。 そこを自分に鞭打って日々ゲームをしているのである。 ホントに、ゲームは私に優しくあれ、と思うな。 そんな私にはうってつけだった、『スーパーマリオ オデッセイ』は。 とにかく、やっててイヤだな、と思うことがなかった、少なくともエンドロールを見るまでは。 私は基本的にマリオが特別好きではない。 むしろ昔は敵だったからね。 NSで遊びたいゲームが何にもないから買っただけで、特に期待していたわけではなかった。 だから、スタートするワクワク感よりも、また新しいことを覚えなきゃいけない煩わしさの方が強かった、最初は。 発売日に届いたけど、初日はNSにカードを挿しただけで止めてしまった。 ところがやってみたら、覚えるもなにも、どんどんパワームーンが取れちゃうの。 これは良かった。 ゲームの内容も素晴らしいんだが、それはまた別に書くことにする。 何がイイって、とにかく親切な上に、サービス満点なのがイイ。 次の目的が明示される親切設計なのに、そこへ行く途中でもパワームーンが取り放題。 ゲームを理解するまでのイヤな時間帯がほとんど存在しなかった。 もうね、達成の連続ですよ。 達成していない時間帯が存在していないぐらい。 イヤだな、とか思う暇もないよ。 だいたい一つのステージが3つか4つぐらいの地域に分かれているんだけども、地域ごとに使うアクションやキャプチャーする敵が変わる。 つまり新しいことを覚えなければならないのである。 でも、次の地域に行くことは全然イヤじゃなかったし、次のステージに行くのもイヤじゃなかった。 だって、必ずすぐに成果を得られると分かっているから。 きっと、ゲームは理解するまでが苦しいって事を創り手は分かってくれているんじゃないかな。 だからご褒美を早く多めにあげる。 プレイヤーが挫けないように。 今どきはケチケチしてちゃいけないんだ。 その分パワームーンの価値が希薄化してしまうから、ボス戦は3つ貰えるんだろう。 差を出さなきゃいけないしな。 とりあえず、パワームーン250個まではやったけど、この段階でも難しいイベントはそれほど多くない。 もちろん幾つかは、イ〜ってなるヤツあるよ。 少しはないと物足りないだろうからね。 クッパ城後はかなり厳しめになっているようだし、上手い人たちにはその辺で満足してもらうつもりなんだろう。 そういうところは、いつもと変わらぬ任天堂的な構成になっているが、いつもにも増してプレイヤーに優しくなったように私は感じている。 私にはジャストフィットだった。 |