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『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』を開始すると、最初にムービーが流れる。 このムービーは非常にきれいなのだが、どっちなのか一瞬判断できなかった。 プリレンダなのか、リアルタイムなのか。 NSの処理能力から考えるとリアルタイムのはずはないが、それにしてはブロックノイズが全くない。 プリレンダだとすると、相当エンコーディングを調整したんだろうな、と思わせるムービーだった。 そこから、そのムービーに寄せたモデリングのゲーム画面が現れる。 ということは、最初の綺麗なムービーのイメージをゲームにも引き継ぎたい、という意図であろう。 つまり、かなり見栄えを意識したゲームなのだ、とこの時点で想像できた。 NSにしては、ちょっと無理をしたゲームなのだ、と。 これはペーパーマリオシリーズとの差異を明確にしなければならないからかもしれない。 ゲームを進めていくと、ロード時間がやはり気になる。 シーン切り替えだけでなく、戦闘の前にも少し入ってしまう。 これは、やっている内容に対してマシンパワーが足りていないということだろう。 SSDの転送レートが問題なのか、データを展開するCPUパワーが足りないのか分からないが。 そうすると、雑魚戦が長めの調整になっているのはロードの回数を減らすために、エンカウント自体を減らそうとしているのではないか、という疑いが浮上するのである。 一戦を短くすると、ロードのオーバーヘッドが目立ってしまうからね。 次世代NSで開発されていれば、こんなに長い戦闘にはならなかったのではないか、と私は思っている。 さらに、このゲームはシナリオ自体も長い。 あんまり寄り道してないのに、クリアに40時間弱かかった。 おそらく従来作の倍ぐらいあるのではないか。 これは途方もないほど長く感じたな。 序盤でうんざりしてるから、とにかく早く終われ!と思っているのに、全然終わってくれない。 後半はかなりマシになっているのだが、序盤の印象が悪いと挽回できないんだ。 この長さも次世代NSが遅れたことと無関係ではないんじゃないか。 サードパーティに有力なゲームが全くないので、数少ないファースト作品でプレイヤーを満足させなければならない。 その結果、時代に逆行して、とにかく長くという作りにしてしまったのではないか、と疑わずにはいられないのである、私は。 次世代NSが発売されていれば、このゲームに課せられる責任も小さくなり、もっと短くなっていたのではないか、とね。 つまり、次世代機のリリースが遅れたせいのなのである、私がこんなにも長い時間イヤな思いを強いられたのはすべて。 いい加減早く出せ、と言いたい。 無理なゲーム作りに付き合わされるこっちの身にもなってほしいよ。 |