マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!_2

すべては次世代NSが遅れたせい 2024_11_27



『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』を開始すると、最初にムービーが流れる。
このムービーは非常にきれいなのだが、どっちなのか一瞬判断できなかった。
プリレンダなのか、リアルタイムなのか。
NSの処理能力から考えるとリアルタイムのはずはないが、それにしてはブロックノイズが全くない。
プリレンダだとすると、相当エンコーディングを調整したんだろうな、と思わせるムービーだった。
そこから、そのムービーに寄せたモデリングのゲーム画面が現れる。
ということは、最初の綺麗なムービーのイメージをゲームにも引き継ぎたい、という意図であろう。
つまり、かなり見栄えを意識したゲームなのだ、とこの時点で想像できた。
NSにしては、ちょっと無理をしたゲームなのだ、と。
これはペーパーマリオシリーズとの差異を明確にしなければならないからかもしれない。

ゲームを進めていくと、ロード時間がやはり気になる。
シーン切り替えだけでなく、戦闘の前にも少し入ってしまう。
これは、やっている内容に対してマシンパワーが足りていないということだろう。
SSDの転送レートが問題なのか、データを展開するCPUパワーが足りないのか分からないが。
そうすると、雑魚戦が長めの調整になっているのはロードの回数を減らすために、エンカウント自体を減らそうとしているのではないか、という疑いが浮上するのである。
一戦を短くすると、ロードのオーバーヘッドが目立ってしまうからね。
次世代NSで開発されていれば、こんなに長い戦闘にはならなかったのではないか、と私は思っている。

さらに、このゲームはシナリオ自体も長い。
あんまり寄り道してないのに、クリアに40時間弱かかった。
おそらく従来作の倍ぐらいあるのではないか。
これは途方もないほど長く感じたな。
序盤でうんざりしてるから、とにかく早く終われ!と思っているのに、全然終わってくれない。
後半はかなりマシになっているのだが、序盤の印象が悪いと挽回できないんだ。
この長さも次世代NSが遅れたことと無関係ではないんじゃないか。
サードパーティに有力なゲームが全くないので、数少ないファースト作品でプレイヤーを満足させなければならない。
その結果、時代に逆行して、とにかく長くという作りにしてしまったのではないか、と疑わずにはいられないのである、私は。
次世代NSが発売されていれば、このゲームに課せられる責任も小さくなり、もっと短くなっていたのではないか、とね。

つまり、次世代機のリリースが遅れたせいのなのである、私がこんなにも長い時間イヤな思いを強いられたのはすべて。
いい加減早く出せ、と言いたい。
無理なゲーム作りに付き合わされるこっちの身にもなってほしいよ。


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