機動戦士ガンダム MS戦線0079

リモコンを振らせるな 2007_10_10

 

最初は全然面白くないと思った、『機動戦士ガンダム MS戦線0079』。
このゲーム、連邦側とジオン側の両方の立場でプレイできるのだが、どっちでプレイしても最初は面白くない。
ところが、2周目は結構面白かったな。
成績に応じてシナリオが分岐するので、真のエンディングを観るべく2周目をやっていて印象がガラッと変わった。
面白く感じた最大の原因はビームライフルを持っているかどうか、だったような気がする。
ビームライフルを持っていると、ゲームバランスが変わるんだな。
このことについて、少し書いてみたいと思っている。

このゲームではメインウェポンとして手持ち兵器を使う。
マシンガンとかバズーカとかビームライフルとかね。
しかし、最初のうちは威力の弱いものか、あるいは威力が強くても撃つときに止まらなければならない物しか使うことが出来ず、結局ビームサーベルで切った方が早いじゃん、ということになった。

ここで問題になるのが、Wiiリモコンの入力デバイスとしての未熟さである。
複雑なことはやらせられない。
そこはほとんどゲームに出来ないのである。
撃ち合いになるとそこそこ応戦してくるくせに、いざ切られる段になると敵は切られるがままである。
ただリモコンをぶんぶん振っているだけで、非常につまらない。
さらに、一方的に切り続けられるとすぐに倒せてしまうので、ダウンから起きあがりにかけて無敵時間が設定されており、プレイヤーはアタリ判定が戻ってくるまで待っているしかない。
イライラするな。

ゲームバランスが変わるのは一周目では最後の最後。
ビームライフルが登場するあたりからだ。
片手持ちで動きながら撃てて、そこそこ射程も長く、威力も大きい。
これを使い始めると、ビームサーベルの使用頻度が自然と落ちて、面白く感じられるのである。
Wiiのコントローラーはポインティングデバイスとしては悪くないのだ。
2周目は前回の装備を引き継ぐことが出来るので、はじめからビームライフルを使うことが出来る。
2周目にはヘッドショットをねらう動機付けも与えられるので、よりビームライフルを選択する確率は高くなるだろう。(ヘッドショットで倒すと敵のモビルスーツをゲットできる)
だから2周目の方が楽しく感じられるのではないか、と私は思った。

この『機動戦士ガンダム MS戦線0079』をプレイして得られた最大の感想は、Wiiリモコンを如何に振らせないか、が非常に重要だということである。
創り手の立場からすると、Wiiリモコンを生かしたゲームを!と思うあまり使ってしまうのだろうが、とにかく振るとたいしたゲームにならないのだ。
無理矢理やろうとすると、『ドラゴンクエストソード』みたいにならざるを得ない。
ああいうのは多分支持されないでしょ。
Wiiリモコンとカメラを組み合わせて、振り方がゲームに反映するぐらいまで動作の検出精度が上がってくればまた話は違うけど、現状では駄目じゃないかな。


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