XBOX360 60G バリューパック

ただより高いものはない 2008_11_20

 

超ウルトラ爆音マシンXBOX360が最新アップデートで静かになるという。
『ロストオデッセイ』を終えて、やれやれ、もうこんなくそマシンはいらんわい、と思ってXBOX360を処分してしまった。
ホントに静かになるなら、XBOX360もそんなに悪くはないだろう。
改めて60G版を購入してみた。

11/19のアップデートでディスクをHDDに取り込めるようになって、ホントに静かになったな。
バグ静音化法のために外付けHD-DVDドライブを買っていたことを思えば、こんなにありがたいアップデートも他にない。
もっとも、ファンの音が改善されていないから、PS3の高負荷時より随分うるさいけど。
「くそマシン」から「リビングには相応しくないマシン」程度に大躍進したと言っていいのではないか。

本体の話は実はどうでもいいのだが、本体を買ったらおまけにゲームが2本ついてきた。
バリューパックという奴で、『エースコンバット6』と『ビューティフル塊魂』がタダでついてくる。
これはお得だ、と思ったのだが、プレイしてみたらそうでもなかった。
やっぱりタダは良くない。

『エースコンバット6』をプレイして思ったことは、何という有り難くないゲームなんだろうっていうことだった。
空ってなんにも無いよな。
せっかく次世代機になったのに、プレイヤーには見る対象物がない。
敵とすれ違うときは凄いスピードだから見えないし。
背後にぴったりついたときには既に撃ち落としている。
プレイヤーが見ているのはもっぱら敵機に付けられるマーカーばかりなのだ。
どうしても見たければリプレイを見ることは出来るのだが、それは喜び密度の低減を意味する。
プレイしていない見てるだけの時間だからな。
辛うじて次世代を感じられるのは不幸なことにつまらないムービーを見ているときだけ、という有様である。
おそらく次世代機になっても以前より面白くはなっていないのではないか。
むしろ喜び密度が落ちているだけのような気がする。

『ビューティフル塊魂』をプレイして思ったことは、何かがおかしい、ということである。
王様がヤケにあれをしろ、これをしろ、と五月蠅い。
それも、ああだこうだと理屈をこねやがって。
やってることは前と同じなのだが、何となく雰囲気が違う。
PS2の『塊魂』をプレイしたときには、だいたいのプレイでいいんですよ、音楽聴きながら適当にやってください、という感触だったはずなのだが。
XBOX360になったから、ゲーマー向けに目標を設定する意識を強くしたのだろうか。
このコンセプト、私は嫌いだな。
王様黙れ!

なんというくだらんゲームばっかりおまけに付けやがったんだ、と腹が立ったけど、多分そうでもないんだろう。
タダだから面白くない部分はあるだろうな。
やりたくもないゲームをやったところで、こっちにモチベーションが無いのである。
遊びに使える時間は有限だ。
その有限な時間を有効に使うには、お金を払って自分がやりたいゲームをやらなきゃな。
嫌々やったって楽しいはずがない。
これは世間で言うところの、ただより高いものはない、がゲームにも当てはまるという話なのである。
今の世の中、時間が一番大切だからな。



<追加>
そういえば、HDDにインストールしてもアクセスはあんまり早くならないな。
あれほどの騒音だから、おそらくDVDも超高速回転していたのだろう。
線速度でいえば、DVDで方が速いぐらいだろうから、シーケンシャルリードが多いゲームなら遅くてもそんなに不思議はないか。


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