Stellar Blade_2

書きたくない理由 2024_05_09



『Stellar Blade』はなかなかよくできたゲームだった。
悪いところは、短い距離を移動するのが難しい、ぐらいしか思い浮かばないぐらい。
本来であれば、面白かったと書いてあげたいところである。
でも、あんまり書きたくない。
なぜ書きたくないのか、をこれから書く。
細かいことは書きませんが、何も知りたくない方は読み進めないでください。


この『Stellar Blade』の最初の印象は、「ニーアオートマタ」と「ベヨネッタ」を足して、パリィ中心にしたようなゲームだな、というものだった。
「ニーアオートマタ」に似てる、というのはよく聞くけど、敵のデザインとか尻の曲線あたりに私は「ベヨネッタ」を感じていたのである。
この印象は最後まで変わることがなかった。
この○○と××を足したような、と表現できるのが良くない。
つまり新規な体験が何もないってことだから。
このゲームをプレイしようがしまいが、私のゲーム観、あるいは水準感には全く影響を与えないのである。(ただし胸揺れは除く)
そんなゲームのことを面白いと書いたところで、私はなんにも楽しくないよね。

更にもっと単純な問題もある。
名前がネタバレなの。
主人公がイヴで、サポート役がアダム。
そんなアホな。
いかにもエヴァ的な展開になりそうでしょ。
ラストに何の驚きもない。
「ニーアオートマタ」みたいに、やられたっ!って感じが全くないの。
ラスボスを苦労して倒した甲斐がないよね。
だからクリアした後、すぐにこの記事を書こうとは思わなかった。

このゲームの世間での評価を受け止めることは難しい。
批評家たちはあんまり評価してないが、ユーザーの評価はすこぶる高い。
その高さが表現規制への反発からなのか、それとも本質的に優れているからなのか。
上げ過ぎなのか、下げ過ぎなのかよくわからない状態になっている。
私がプレイした印象から言っても、まあそうだろうね、とは思う。
このゲームに同程度の面白さを感じていたとしても、人によって点数や表現に大きな開きが出ることは当然だろう。


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