『Stellar Blade』はなかなかよくできたゲームだった。 悪いところは、短い距離を移動するのが難しい、ぐらいしか思い浮かばないぐらい。 本来であれば、面白かったと書いてあげたいところである。 でも、あんまり書きたくない。 なぜ書きたくないのか、をこれから書く。 細かいことは書きませんが、何も知りたくない方は読み進めないでください。 この『Stellar Blade』の最初の印象は、「ニーアオートマタ」と「ベヨネッタ」を足して、パリィ中心にしたようなゲームだな、というものだった。 「ニーアオートマタ」に似てる、というのはよく聞くけど、敵のデザインとか尻の曲線あたりに私は「ベヨネッタ」を感じていたのである。 この印象は最後まで変わることがなかった。 この○○と××を足したような、と表現できるのが良くない。 つまり新規な体験が何もないってことだから。 このゲームをプレイしようがしまいが、私のゲーム観、あるいは水準感には全く影響を与えないのである。(ただし胸揺れは除く) そんなゲームのことを面白いと書いたところで、私はなんにも楽しくないよね。 更にもっと単純な問題もある。 名前がネタバレなの。 主人公がイヴで、サポート役がアダム。 そんなアホな。 いかにもエヴァ的な展開になりそうでしょ。 ラストに何の驚きもない。 「ニーアオートマタ」みたいに、やられたっ!って感じが全くないの。 ラスボスを苦労して倒した甲斐がないよね。 だからクリアした後、すぐにこの記事を書こうとは思わなかった。 このゲームの世間での評価を受け止めることは難しい。 批評家たちはあんまり評価してないが、ユーザーの評価はすこぶる高い。 その高さが表現規制への反発からなのか、それとも本質的に優れているからなのか。 上げ過ぎなのか、下げ過ぎなのかよくわからない状態になっている。 私がプレイした印象から言っても、まあそうだろうね、とは思う。 このゲームに同程度の面白さを感じていたとしても、人によって点数や表現に大きな開きが出ることは当然だろう。 |