面白かった、『新すばらしきこのせかい』。 中盤ぐらいまで4人チームだったのだが、終盤6人にまで増えて、ますますボタンを一杯押せるようになる。 人数が増えるとチャンスタイムをつなげるのが簡単になって、ますます爽快感が出てくるんだ。 適当にプレイしているだけで必殺技が出まくり。 アクションゲーム風なのにプレイヤーの能力をあまり必要とせず、それでいてプレイヤーのやってる感を引き出せている、という点で極めて優秀なテレビゲームであった。 パッケージはあんまり売れなかったらしいけど、たぶんセールで長く売れる、メーカーにとっては良質な商材になるんじゃないかな。 ただし重大な問題が潜んでいた。 前回書いたと思うが、私は体験版をやったとき、また結論が出ないのではないか、と危惧した。 主人公が変わると、また初めからやり直しになるから。 また結論を引き延ばして次回に続く、みたいな展開になることを私は恐れた。 ネタバレを避けながらネット上の情報を慎重に収集した結果、結論が出ているらしいと判断して私はプレイし始めたのであった。 しかし、私の危惧した通りだった。 結局、前作のラストでゲームマスターより上位っぽいヤツが呟いていた話がなんなのかハッキリしないの。 また最後にチョロッと出てきやがって。 完結したのは今回の話だけだよ。 そもそものルールがわかんねーじゃねぇか。 想像できなくはない。 おそらく、スケールの小さい「デビルマン(漫画)」みたいな話なんでしょ。 天使みたいなヤツが出てくるし。 でも、それをハッキリ言わないのが気持ち悪い。 いかにも次回作に含みを残しているみたいでね。 十何年も待たせておいて、まだやるつもりなのか。 開発している段階ではシリーズ化に向けてよほどの自信があったのか、あるいは細かいところが元々煮詰まってないのか。 いずれにしても、リリース後の売れ行きを見ている感じでは、すぐに結論を得ることは出来なさそうだな。 埋もれたコンテンツを掘り起こす機運に恵まれるのは、また十年後かも。 |