まるでDCを見ているようで

まるでDCを見ているようで 2003_09_25

    

米国でGCが99.99ドルになったんだそうだ。
今日、発表があった。
「99.99ドル」ってなんか引っかかるものがあるなー、という気がしていた。
だって、なんだかDCみたい。
DCは99.95ドルだったっけ?

いくら何でも安すぎるよなあ。
XBOXなんかに比べると、ハードディスクがないだけコストは安いんだろうけど。
インターネットで仕入れたいい加減な情報によると、GCは相当量の在庫を抱えているんだそうで、大きく原価割れしても売らないことには話にならないのかもしれない。
この辺の事情もDCの時と同じ様に思える。
ただ一つ違うところは、任天堂は優良企業であって、セガみたいに潰れかかっているわけではない、ということなんだろう。

実はこのところ、「任天堂ファン」というのはえらく薄情なんだなあ、ということを私は感じていた。
売り上げを見ていると、どうも「任天堂ファン」というのは無理して買ってあげる、という行動を取らないように思えて仕方ない。
とても「買ってあげている」という数字ではないのである。

私ら、そりゃもう買ったもんですよ。
セガ製じゃなくても、SSやDCで発売してくれるだけで嬉しかった。
実稼働台数は圧倒的に少なかったけど、メジャータイトルはそれなりに販売数叩き出してきたでしょ?
『バーチャファイター3』なんか絶対やらないと思ったけど、買わないわけにはいかなかった。
たとえ、これは面白くないだろうな、と思っても、とりあえず買ったし、こっちがやる気を出せばそれなりに面白くもなった。
いつも悲壮感に満ちあふれてゲーム買ってたよなあ、って当時を思い出す。

ところが、任天堂ファンにそういう機制は存在しない。
任天堂は儲かってたから。
今だってGBAがあるから、業績はそんなに悪くないだろうし。
そこら辺が違う。
全然違う。
たぶんその方がいいんだろうね。
売れなければ売れないで、売れるものを創ろうと頑張るだろうから。

私たちが無理をしてセガのゲームを買って、世間の潮流にあわない作品をあたかも素晴らしいかのように錯覚させてきたことの方が間違っていたのかもしれない、と考えることがある。
結果的にはそうだった。
いま私は任天堂に期待を寄せているけれど、それが任天堂にとって良いことかというと、そうではないかもしれない。




<後日談 2003_10_03>

任天堂が初めて赤字決算に陥ったそうだ。
急激な円高が影響しているらしく、そんなに深刻ではないようだが。
それと関係があるのかないのか、GCは14000円に価格改定された。

もう一台買ってもいいの?
ホントにいいの?
私が2台以上買うということは、即ち・・・。



<後日談2 2003_10_30>

「クラブニンテンドー」というファンクラブみたいなのが出来るそうだ。
GCやGBAのソフトを買うとポイントがついてくるらしい。
そんな話、どこかで聞いたことあったなあ。
心配になってくるよ。



<後日談3 2004_01_07>

年末の売り上げ統計を見ていると、任天堂ブランドのソフトしか売れないことがわかる。
任天堂ブランドはそこそこ健闘しているようにも見えるのである。
一方、他社ブランドはあまり売れない。

任天堂ファンには「プラットフォームを守る」という意識がないのか、あるいは、そもそもユーザーは子供しかいないのか。
どっちなんだろう?

いつまでもあると思うな、親とゲーム機。


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