私はいまだにNSの未来を信じていない。 いずれは値下げしたり、廉価な携帯専用モデルを発売することによって、プラットフォームを拡大させる事は出来るかもしれないが、ほぼ全てのゲームが据え置き向けの画作りになっている事は変わらないからね。 ゲームが据え置き向けに作られているなら、NSは単に処理速度の遅いゲーム機に他ならない。 だって見づらくて、携帯モードではやってられないんだもん。 そんな中で、密かに私が期待していたのが『スナックワールドトレジャラーズ ゴールド』。 これは元が3DS用だから、携帯向けに設計されているはず。 これならば、携帯ゲーム機としてのNSのポテンシャルを引き出せるのではないか、と思ったのである。 やってみたら、これはアテが外れた。 ムービーシーンは携帯向けっぽい画作りだけど、ゲーム部分はキャラもテキストも小さい。 NS用に作り直しちゃったのかな。 見るのがシンドくて、ほとんどTVでプレイする事になった。 ゲームが別に悪いわけじゃない。 ワンプレイを短く区切ってあるので、遊びやすくはあった。 グッズを売るための仕組みである「ジャラ」と呼ばれる装備品がキモになっていて、ボス戦に有効なジャラを集めるために同じステージを繰り返しプレイさせるようになっているのも、暇つぶしゲームとしては上手いやり方だと思う。 ここはアニメの世界観を上手く組み込んであった。 ただし、単調ではあるよね。 同じ事の繰り返しだから。 プレイ感としては、「ディアブロ」に近い感じなのだが、ジャラを頻繁に切り替えなきゃならないので、爽快感はあんまりない。 攻撃のリズムが壊れてしまう感じ。 ジャラを切り替えるのがこのゲームの特徴なんだけど、、そのことがゲームとしての面白さには繋がってないように思えた。 アニメも半分ぐらい観たから大体ストーリーは知ってるし、半分ぐらいまで進めたところでもう止めたくなったな。 その時、ちょうどドラマ「逃げ恥」を観てたんだ、Paraviで。 折角契約してるのに「あらびき団」だけじゃ勿体ないかと思って。 ところが、これがもどかしくて観られない。 第3話あたりで恥ずかしくなって、スプラの待ち時間に観る事すら出来なくなった。 そこで「逃げ恥」をテレビ脇のPCで再生したまま、TVで『スナックワールドトレジャラーズ ゴールド』のジャラ稼ぎをやったらちょうど良かった。 気恥ずかしさが紛れる。 自分の持っている能力を100%ぶつけなきゃならないようなゲームじゃないんで、ドラマをチラ見しながらやっても問題ない。 結果、めでたくエンドロールまで進めたし、「逃げ恥」がどんなお話なのかもだいたい分かった。 そもそもTV画面で遊ぶべきじゃないゲームをTVの前でやってるんだから、これぐらいでも仕方ないのかな、とは思うね。 |