NG

それはつまりルールを知る事 2018_09_30

 

アドベンチャーゲームが好きだと言っても、オカルトものはあんまり好きじゃないな、私は。
だって、どうにでも出来ちゃうでしょ、超常的なんだから。
仮にもゲームというからには謎解きに根拠が必要であって、何でもありだったらゲームにならないわけです。
創り手の身勝手なルールを受け入れるのがイヤなんだよなあ。
だから、大抵オカルトものをやると、どうでもいいような話だった、という感想になるのだろう。
しかし、そうならないオカルトものもあった。
先頃エクスペリエンスが発売した『NG』は納得できるゲームだったな。
なぜ納得できるのかについて、少しだけ書きたい。

このゲームは前作にあたる『死印』と似たようなお話、似たようなシステムである。
ある意味、使い回しみたいなものだろう。
主人公は義理の妹を助けるために怪異の大ボスと命をかけた遊びをやらされる事になる。
具体的には指定された別の怪異を倒す(浄化する)のだ。
まあ、結果的には『死印』と同じである。

ただし、このシリーズには特徴的なところがあって、ただ倒すだけじゃダメなんだ。
浄化させないと仲間が死んじゃうんで、なぜコイツが怪異化したのか、を調べなきゃならない。
それはつまりルールを知る事に他ならない。
どこに何を使えば浄化できるのか、というルールを。
物語を進める事が即ちルールを知る事になるので、プレイしててアンフェアな感じはしないんだよね。
ストーリーそのものだから、ルールを覚える面倒くささもあんまり感じないのがイイ。
なかなかよく出来たシステムだと思うな。

今作に関して言えば、キャラも面白かった。
主人公はスカしてて好きになれないが、仲間達はみんな大好き。
オカルトアイドルとか、インテリなヤクザの息子とか、普通じゃないヤツばっかりで、キャラは立ってた。
コイツらを死なせるわけには行かないと思いながら闘ったよ。
最後の方は少し難しい怪異もいたけど、直前からやり直せるのでなんとかなった。
難しいだけあって、やり甲斐も感じたな。

このゲームは面白かった。
最後に全部繋がってくるあたりはよく出来てたよ。
やっぱり、ここのメーカーさんは信頼できる。
こういう作りならオカルトでも全然問題ない。
もっとやりたいな。


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