ゲームは目新しいことが何より大事。 やっぱり時間を使うなら、今まで経験したことのないゲームに使いたい。 しかし、もうなかなかないでしょ。 特にテキストアドベンチャーともなれば。 もう50年からの歴史があるわけだからね。 それでもまだあったか!と驚かされるゲームに出会った。 そのゲームの名は『未解決事件は終わらせないといけないから』。 STEAMのお勧めに出てきた、パッと見で8bitパソコン時代風のアドベンチャーだと勘違いしてしまったゲームである。 やってみたら全然違う。 これは、記憶があいまいな老婆の記憶を復元するゲーム。 どうやら幼女が誘拐された時の記憶らしい。 テキストで表現された記憶の断片がスマホ画面風の縦長ブロックで表示される。 そのテキストにハッシュタグが付いていて、ハッシュタグをたどって次の情報を開いていく。 しかし、記憶には誰についての記憶なのか判然としないものもあるので、記憶の内容から誰の発言なのかを推理し、それを時系列順に並べるのである。 そうすると事件の全容が明らかになる、という仕組み。 ハッシュタグを使うあたりが今風なのかな。 既に似たようなゲームはあるのかもしれないが、私は初めてだった。 これは面白かったな。 誰のセリフなのかわからないのが、また良かったね。 誰の発言なのかを考えるために、そのキャラの気持ちになってみるでしょ。 そうすると、ゲームへの理解が深まるんだ。 二つの事象がごっちゃになってるから分かりにくいのだが、それが解けていく感覚がめちゃめちゃ面白かったな。 それほど刺激的なストーリーじゃないのに、こんなに面白く感じられるのが不思議なぐらい。 しかも、二つあるエンディングのどちらも納得できた。 これは素晴らしかったよ。 いつの時代にも新しいゲームを考える人はいるもんだ。 翻訳のせいか文章がやや固いのが残念だね。 日本語ネイティブでこういう新しいゲームを開発してくれる人が現れて欲しいものだ。 |