この歳になると、自分が何時まで生きられるのかが心配でしょうがない。 もう毎日そればかり考えている。 でも、どう考えたところで結論は同じだ。 そんなこと考えても仕方ない、と。 そもそも自分が生きているということが怪しいんだから。 自分が自分だと思っているものは、所詮インプットに対するアウトプットの集合体に過ぎず、ずっと継続している存在では無いのかもしれないだろ。 今の私は産まれてからずっと継続していると思って生きているけど、実際にはその瞬間瞬間に独立した自分が存在してるだけとも考えられる。 生きてることすら怪しいのに、死ぬときのこと考えても仕方ないと私なんかは思うのである。 ところで、『SIMPLE2500シリーズ ポータブル Vol.3 THE どこでも推理-IT探偵:全68の事件簿-』をプレイし終えて、気になることがあったので、DS用の『THE 推理 新章 2009』もプレイしていた。 この話を書くにはいくらか説明しなければならない。 この「THE 推理」シリーズには擬人が登場する。 擬人というのは、人間っぽい反応を返してくる人工知能みたいなものである。 この擬人は人間じゃないから、特殊なキャラを設定できて、そこがこのシリーズの面白さにつながっている。 ゲーム自体は特に練り込まれた内容ではないので、むしろキャラクターが中心と言うべきかもしれない。 問題は、擬人の中にブレインコピーされた元人間もいることである。 具体的には主人公の秘書役の擬人なんだけど。 物語の途中で、自分の存在に疑問を感じるシーンなどもちらっと出てきた。 そもそも擬人などというモノは現実に存在しないわけで、その問題意識は実は人間のものなんだよね。 そこにどういう結論をつけるのかな?というのが私の興味であった。 また、擬人の墓場?とかいう話もあって、主をなくした擬人の記憶を消して再生させる擬人界の神?らしき存在の話も出てきたんだが、そこの結末も知りたかった。 ところが、これらの話が全然出てこない。 『THE 推理 新章 2009』では、なんにも触れられてなかったな。 忘れられたかのように。 これは一体どういうことなのかな。 まだまだ続けるつもりだったから、敢えて結論を急がなかったのか。 これほど急に小さなゲームの時代が終わると予想できなかったのも無理はないが・・・。 いや、あるいは、最初から何も考えていなかったのかもしれん。 前から、疑わしい感じはあったんだよ。 主人公がブレインコピーでパソコンの中に入っちゃう話があったんだけど、コピーした自分と元の自分は別物だろ。 他の人からは同一に見えたとしても。 やけに無邪気に遊ぶ主人公に違和感はあった。 だって、パソコンから消されたら、今の自分は消滅しちゃうわけでしょ。 はしゃいでる場合じゃないと思うんだ。 あの辺から推測するに、結論など無かったのかもしれないね。 それにしたって、あれで終わりは酷いと思うけど。 家族と言い張れば何でも許されるとは思わないで欲しい。 |