知らない人たちとネットで対戦しても意味ないじゃん。 だって、よく出来たAIが人のフリして操作してても同じなんだから。 そう思っていたから、私はずっとネット対戦に否定的だったし、ほとんどやらなかった。 しかし、『スプラトゥーン』をやり始めて、現実に毎日対戦し続けているのである。 事ここに至っては、人と戦うことが楽しいと認めないわけにはいかない。 というか、そもそもそれは相反することではなかったと気付かされる経験をした。 それは『マリオカート8デラックス』でのこと。 WiiU版を既にやったことがあるので、今回は最初からネット対戦を中心にやるつもりだった。 1人用で200ccのグランプリを全てクリアするところまでやってから、私はネット対戦を始めた。 噂には聞いていたけど、ホントになかなか一位にはなれない、ネット対戦では。 2位3位でも貰えるポイントがあんまり変わらないもんだから、後続に赤亀がでても攻撃に使わないんだよね。 防御に回しちゃう。 結果として、1位が独走状態になって、第2グループ以下はつぶし合いを始めてしまう。 最初の混戦から頭一つ抜ける実力がない人はまず一位にはなれないんだ。 私のレートは今のところ4000ぐらいで、たぶん500試合以上やったと思うが、おそらく10回ぐらいしか一位になれていない。 それ故に一位になれると凄く嬉しいのである。 ネット対戦も数をこなしてきて、リバースコースが登場するようになって気付いた。 そういえば、グランプリのリバースコースをやってない。 そのせいかまだ全部のパーツを獲得できてなかった。 今更COM相手にやるのも面倒なのだが、致し方ないかと150ccのリバースコースをやり始めた。 もう既に相当腕も上がっているので、150ccぐらいなら楽勝である。 ぶっちぎりの一位。 次のコースもぶっちぎり。 とやっているうちに今自分がグランプリモードをやっていることを忘れた。 3つめも一位になって、三回連続一位、メッチャ嬉しいっ!と思ってガッツポーズしてしまった。 あっ、とすぐに気付く。 これは対戦じゃなかったと。 でもスゴイ嬉しかったんだよね。 ということは、AIと戦っても、それが人間相手だと思っていれば別に構わないってことなんじゃないかな。 つまり、知らない人と戦うことがよく出来たAIと戦う事と変わらない、という主張と、知らない人たちと戦っても楽しい、という主張は、どっちも正しいんだな、たぶん。 回線落ちした人の代わりにAIが担当していても、それを自分が知らなければ別にイイのではないか。 ホントによく出来たAIなら、の話だが。 |