贔屓のチーム 2000_04_02

贔屓のチーム 2000_04_02

 

なんといってもジャズだ。
といっても音楽のことではない。
NBAのジャズのことである。(チーム名の由来は音楽のジャズ)
私はそれほどバスケットボールにもNBAに詳しいわけではないのだが、
ちゃんと贔屓(ひいき)のチームはあるのだ。

なぜ私がジャズのことが好きなのかというと、仕事でソルトレイクに派遣
されていた兄のところへ遊びに行ったことがあるからである。
私は2度にわたって合計15日ほど滞在した。
その間に3度もジャズの試合を見ることが出来たのである。
今思えば、大変幸せなことだった。

そしてわずかの間に私はすっかりNBAの虜になってしまった。
というか、その会場の雰囲気に。
向こうの人は本当に楽しみ上手なのである。
試合中のみならず、休憩中のチアリーディング、プレゼントタイム、マス
コットキャラのアクロバティックプレイなども思いっきり楽しんでいる。
はじめは恥ずかしくってじっとしていたが、私も他の観客ののマネをして
ギャーギャー騒いでみたら凄く楽しかった。
日本にいる限り、あんな事はもうないかなあと思ったりもする。

しかし、このところすっかりNBA熱も冷め、あの楽しかった時間を思い
出す事もなくなっていたのだ。
それを「NBA 2K」が思い出させてくれた。
バスケットボールゲームをするのはPCエンジン以来なので、他のゲーム
と比べて評価することは出来ない。
それでもマローン・ストックトン・ホーナセックの顔を見ていると、あの
時間が甦ってくるような気がするのである。
そして、それだけじゃなく、ソルトレイクで経験した全てのことも。

ゲームセンターで遊んでいたら、でっかい黒人に「お前ゲーム上手いな。
俺と一緒にプレイしようぜ。」といわれ、何回もつきあわされたこと。
小柄な白人に「その技どうやって出すんだ」と聞かれて、説明に困った事。
(VF2のドラゴンスクリュー)
モルモン教歴史館みたいなところの親切なおばちゃんに寄付金を渡そうと
思ったが、『donation』という単語が思い浮かばなかったこと。
映画館でダイエットコークのLを注文したら、バケツのような容器を取り
出して、妙に嬉しそうに「本当にいいのか?」と聞き直してきた店員の事。
子供のダフ屋からチケットを買って騙されたこと。(1階席だと言ってい
たのに2階席だった)
全てが懐かしい。

本当のことを言うと「NBA 2K」は買わないつもりだった。
「NFL 2K」の遊び方が全然わからず、すっかり懲りていたからだ。
でも買って良かった。
私はいま楽しめている。
あの頃の思い出が私と「NBA 2K」をつないでくれたのだ。


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