私は結構なトロファンであると自認している。 今ではトロステーションを見ないで寝ることはなくなったほどだ。 特別面白いワケじゃないけど、トロには癒されるな。 山下清が人をにこやかにするように、アホの子も私を癒してくれるのである。 アホって素晴らしい。 そんな私であれば格別、『トロともりもり』を買いたくなってしまってもやむを得ないことである。 人間になるためにありがとうを探す旅。 これはちょっといい話っぽいよ。 「早く人間になりたい」→「人の役に立つことをする」→「ありがとう」→「人間とはいったいなんのなのか」と言った具合に私の頭の中ではプレイする前からシナリオが半ばできあがっていた。 私はもうプレイする前から感動していたのである。 ところが、プレイしてみたら、なんのことはない。 『トロともりもり』はただのミニゲーム集であった。 ストーリーはミニゲームを解放するためのフラグ立てに過ぎないのである。 ミニゲームへプレイヤーを導入するために、とってつけたようなストーリーが展開する・・・、いや、展開するというほどの尺もない。 ミニゲームは30あるけど。 これは参った。 またアテが外れたな。 どうも聞きかじったところによると、これらのミニゲームは既にPSオンラインで販売していたのを焼き直したもののようである。 なんと言うんでしょ。 ファンディスクだけど、ファンディスクじゃない、みたいな? 熱烈なファンだったら既に購入しているはずだし、ファンじゃなければ買わないだろ、みたいな感じだな。 一体誰が買うねん!って私が買ってしまったが・・・。 トロステーション見ていると、庭を飾るためのアイテム販売の話が良く出てくる。 そんなもん誰が買うねん、と思うのだが、買っている人もいるそうである。 どれぐらいいるのか知らないけど。 ファンになると、どんなものにでも貢いでしまうものなんだな。 鰯の頭も信心から、というけど、こんなモノでもありがたいと思えるぐらいじゃないとファンとは務まらないものなのかもしれない。 |