ことばのパズル もじぴったんDS

二つの距離 2007_05_14

 

いま求められているのはライトなゲーム。
ルールを理解するのに手間がかからず、気軽にプレイ出来るもの。
いまから書こうとしている『ことばのパズル もじぴったんDS』はそういう今時のライトなゲームなんだろうと思っていた。
だって、言葉ってのは日常で使っているものだから、ゲームのためだけに覚える必要はないのだから。
しかし、これは思っていたのと違うな。
ちゃんとやろうと思うと、これは一筋縄ではいかない。

私は「もじぴったん」というものを今回初めてやった。
前からやりたいとは思っていたのだが、DS版が出るまで我慢していたのである。
タッチペンとの相性も良さそうな気がしていた。

ところが、やってみると、これはそんなに楽しくない。
このゲームを楽しむためには大きな壁を乗り越えなければならないのだ。
これは意外なことだった。

とりあえず、2・3文字の言葉を作ってステージをクリアすることは出来る。
時折予想外の連鎖が起こったりもする。
しかし、それでは面白くないのである。
自分が予期していない長い単語が出来ても、へぇーぐらいにしか感じないのだ。
やはり自分で狙ってやらないと真の喜びを得ることは出来ない。

じゃあ、狙ってやればいいじゃん、という話なのだが、これが意外と難しい。
使える文字が一度に6文字までしか表示できないこともあって、最良の組み合わせを考えるところまで自分をなかなか持って行けないのだ。
使える文字を紙に書き出さないと無理なんじゃないか。
時間制限があるから、はめ込み順も書き出しておいた方がイイかもしれないな。
でも、そんなライトゲームはないだろ。

1.全く「もじぴったん」をやらない
2.とりあえずステージクリア出来る程度にプレイする
3.ハイスコアを目指してプレイする
この3つの状態を考えてみると、1の状態から2の状態への距離は確かにすごく近い。
ところが、2の状態から3の状態への距離は酷く遠い。
「もじぴったん」ってのはそういうゲームなんだな。
ゲームの雰囲気は極めてライトなのに。

発売以来、寝る前に1つ2つ解いてから寝るようにしているのだが、たぶんホントの喜びには到達してないんだろうと思う。
もっとも問題がたくさん用意されているところを見ると、とりあえずクリアしてくれればイイよ、というつもりなのかもしれない。
実際たくさん売れてるんだから、それでプレイヤー側も納得してるんだろうな。


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