レイトン教授と奇跡の仮面

さすがに目ざとい 2011_04_29

 

しかしまた3DSは遊びたいゲームがないな、ホントに。
せっかく任天堂がローンチで手を抜いてくれているのに、従来作をそのまま3Dにしたようなものしか作れないサードパーティーにはほとほと呆れてしまう。
そんな中で、おっ!と思わせる作品があった。
『レイトン教授と奇跡の仮面』はちょっとだけ目新しかったな。
といっても、ゲーム自体ではないし、驚くにしてもほんの一瞬に過ぎないのだが。
さすがにあそこの連中は目ざとい。

このゲームの何に驚くかというと、セル調のアニメが3Dになっているのに驚く。
リアルタイムレンダリングを3Dにするのは簡単だ。
いままで通りに作って、2点からレンダリングするだけだから。
処理が2倍になるから、プログラマーの腕が要求されるかもしれないが、基本的に創り手の手間が増えるわけではない。
しかし、セル調のアニメまで3Dにしてくるとは思わなかった。
さすがに人気シリーズの続編だけあって、お金かかってる印象を与えてくれる。

しかしながら、よく考えてみると実は割と簡単なことなのかもしれない。
今どきのアニメって、完全にデジタル化されてるからな。
どのみち、パーツごとに作って後から合成してるんでしょ、たぶん。
合成する前にレイヤーごとに深度を設定しておくだけのことで、作る手間はそんなに変わらないんじゃないか。
2回プリレンダリングするだけだもんな。
普段からアニメ作ってる連中にしてみれば、どうってことないような気はする。

それでも、最初にやることには意味があるよな。
最初の一本はそれなりに訴求力があるだろ。
それもローンチに間に合わせるように作ってくるんだから立派なもんだよ。
ある意味では正しく3DSを使って見せたのかもしれない。
さすがにレベル5は金儲けが上手い。
正直ゲーム内容は、もうイイだろって感じするんだけど。
これが一番売れてるってところが、3DSのいまを表しているような気もする。


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